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                        雨合間 小鳥忙し 虫啄み 地上空中 人の来ぬ間に       想えば 悔やむこと多し さればこそ 一切想わず 風のみぞ知る       この今も 癌細胞生じ さて今かと 免疫奮闘 全てを賭けて

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        行き交う 車の音に 混じるや 鳥の囀り 落ち着く調和         「人類の滅亡なんて」目を開けて 沈思さえすれば 自ずと明らか         日々生まる 癌の細胞 対抗す 免疫機能 敗れれば死す  

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         さりげなく 走れよランナー 老人よ 歯の浮きかねぬ 褒め言葉待ち                           タンポポの わた坊主仔細 知ればなお 愛おしさ募り 花より更に       地揺れても 水溢れても 時刻み 世代繰り返す 無意味の意味         

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   ネムノキよ 眠りから覚め 浮かれ出す 艶やか扇 ウエイブしつつ  長生きを 拒むのなら そろそろに 兆しの見える 頃となりぬる  ありきたり エピソードの中 彷徨いて 齢重ねれば 凡庸の又

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                                                   癌の季節 認知の季節 待ち構え 一喜一憂 やがて落ち着き       浮つけば 沈んだ頃の 懐かしき なへんにこそ ありや我が心       救急車 動き出すまで 時を食い まず取り敢えずは 動けと舌打ち  

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           毎週は 来てはいないと 言い張る 惚けた老人 何故に訪う                             認知症 あらゆることが 消えていく 喜怒哀楽に 己の証                            待っている 常に待っている 起こることを 生じたりまた 消え去ったりを  

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                         恨むなら 時の経過を ただ単に お勧めは それを 単に斜めに       大仰に 嘆き憤る かくこと無し 須くただ 大仰廃す              須く 収束する 一点に 屑ドラマ経て とてもクリアに