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三首

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            人生に 長短はある 何れかや 苦悩のそれ 快楽のそれ       昨日でない 今日そのものが 現にある 明日もきっと 今日と違う       安使い 「時が癒すよ」 腹の立つ 時は無色で ただ役立たず

三首

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  集められず 自ら狩れず 力尽くす 終わり必然 悔い 祈り なし 車行く 飛び避ける鳩 春そこに 陽射し暖か ちょっと惚けて 雪山の 寒さ厳しく 身の縮む かくも多きが 避難小屋溢る  

四首

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       1000首 詠めと諭せし 歌人よ やっと過ぎれば かくも滑らか                          不幸者 他にこそいる 考えず 聞かずまた見ず ひたすら畏れず       望んでも 叶わないこと 切なくて 我が身を捨てて 何処に答えが       何もない そんな日が望み 存在の 消える空間 清澄満つ

三首

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                        一つ一つ 消せばその内 この胸の モヤモヤ去って 生まれた頃の                        「作る」から 「詠む」に転じて 気も楽に        ドンドン捌ける 明日はないよな       ぷっくりと かわいいメジロ 忙しなく どこか馴染みの 風情醸して

三首

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              現実を 意識できずに 過去に生く エンドレスの お伽の話し                         あの日に 戻りたいと 思わない 他に途は無く 過日愛おし       呆然と しないようにと ルールある 必ず買う 銘柄決めて

三首

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           外からは 欲しがる人の よく見える 人が恋しい 『認めてほしい』                        剥がしたい 諸々の記憶 長年の 偽りしそれ 何故に素直に                        遠回り 遠回りして スーパーへ 日課の走り 意味があるよで  

三首 

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      免疫を 応援するしか 途はない 発癌すれば ただ癒すのみ       あの人は 長くはなかろう さりげなく かくも軽やか 人様の命            何もかも 一切合切 喪失す 歩けなくなる 泣けなくなる