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三首

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             ストンと 落ちた黄葉一つ 虚衝かる 観客のいない 即興芝居        その昔 暮らした町に また住まう 希望だけが 充ちてた世界                            散策は 生きて帰りて 完結す 挨拶も 増して おしゃべりも無用       

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        明日には 頑張ろうと ずっと 思ってきた 懐かしき景色       50年 会わない人の 顔浮かぶ 諸々の想い 砕けるも去らず       秋気配 ひっつき虫の 置き土産 一つずつ取って 日々うんざり

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        想い寄せ 想い寄せられ 介在は コンプレックス あざとい真実       金剛と 葛城の切れ目 霞立ち 定かならざるも 鮮やかに浮かぶ       神の言葉 順に言っていく 日曜朝 ステレオタイプの 囃子詞    

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            死すること 想うは人のみ 生きること 想うは人のみ なんと優雅な       真平と 夏の低山 口癖の友 老いて自然と 山と縁遠く                        何処に 有りや我が想い 迸る 萎えるを交互に 繰り返しつつ

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     好き嫌い ボーダーは何 越えられぬ 謎の境界 有無さえわからず      馴染めない 夏の低山 蒸し暑く 風もなければ まして凛乎など           トレイルで ひっつき虫が 両ズボン 細かく手で取り 草の意図挫く      

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       覚悟ある 何時でも過去と 向き合いて 悔いの在処を 糺して埋む       生来の 詐欺師磨きかけ 一国ごと 掠め取らん あの嘘つきめ       被差別者 差別憎まず 差別する 二つに一つ 真ん中はなし

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      雨に追われ 小走り行けば 走る意味 俄に湧いて 明鏡に至る       分からない 思い詰めても 誰だって 自分自身の 等身大       勝利の 歓喜伴う 空虚感 終わりは何時も さみしさ連れて