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4月, 2025の投稿を表示しています

二首

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                                                 自負心を 見せびらかせて 街に出る 更に増長 無くして落胆       追い回す 鳶をカラスが 花曇り 追われてタジタジ 悪役強し  

三首

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                         商店街 閉店続く 菓子店に 男服店 減る層に合わせ       望むなら 限りを付けて 奈落に 落ちないよに それが肝腎       流れ出ず 記憶のかけら 時々に 赤面させたり 悔しがらせたり  

三首

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       人の世話 焼いて想う その昔 恩師のひたすら 励めし姿       つい漏れる 「クソっ」の一言 心底の その都度籠る それぞれの悔い              想い積む 重なり醸し 形変え 半世紀超え どこや似るや

三首

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              風温く 頬当たるも 気怠くて シャキッと締まる あの日脳裏過ぐ                         殺伐さ 共に在れば きっと待つ 殺伐とした死 涎垂らして       ご老公 同じ様な歳 信じられない 権威かざして ああ見栄を切る

三首

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黒猫の 胸に白い毛 睨みおる 森の片隅 我がウクライナ 繰り返す 生まれては死ぬの サイクルに せめて何かを 組み込みたい 所詮 認められたい 一心の そんな文章 ただ痛ましく        

三首

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           交わらず 諸々想い 砕け散る 引きずり回り 生涯の綾       認知症 相手の時間 頭痛する ただ穏やかに 心無にして       二つの性 しか認めない 濁った眼 ごろつきトップ 何も見えない  

三首

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                               年寄りは 助けを求める お年頃 独りを知りて やっとそれなり                      洗えども 油混じりの 汚れ残る 日々滲み出る この不快感           余裕もて 春の雨受け 啄みぬ 厳しき風の 心も変わり                                        

三首

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              次々と 人が惚けて 去って行く ペストが街を 襲ったかのように                         癌患者 雪中登山 共に行く 息も絶え絶え 付き添いの身が       ほっとさせ 取り戻させた 二人の友 看取ること出来 ほっと一息