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植物同定アプリ

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   ある植物を見て、これは一体どういう植物なのだろうか、と疑問を持つことが多かった。ある時、そんな疑問を解こうと考えた。本を買い集めて、それは50冊前後になっった。葉の大きさ、厚み、鋸歯のあるなし、花の形、花の咲く時期、樹皮の形状、色、匂いなどの情報を重ね合わせて、本と見比べて最後に宣告する、この植物は〇〇だ。難儀した一つがシンジュだった。街路樹のその枝を取ろうとして、ボキッと大きな枝を折ったこともあった。多くの人が歩いているそばで。やっとあるポイントを見つけ樹名が判明した後、何年にも渡り頭を悩ませる樹木が出てきた。  本をいくら漁っても箸にも棒にもかからなかった。  それを一挙に解決したのが、スマホの検索アプリだった。『Picture This」          梅雨に聴く 鶯の声 切れ味 風味も程よく 成熟の域       

誕生祝い

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  孫娘の誕生祝いを買いにトイザらスに。明石店が閉店しているのを今回初めて知った。斜陽産業であることを認識させられた。年齢から言って来年は違うものを所望されそうな気がする。それはそれで楽しみだ。これから何事かが起こる人がいる一方で、去りゆくのを急かされている人もいる。自然の流れで追いやられるのは、今となってはよかったかもしれない。                                                        トウネズミモチ       汗流れ 草の香蒸せて 見上げれば 先の先聳(そび)ゆ 頂き浮かぶ

検察人事

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   新しい検察人事には驚かされた。出身校の多様化だ。トップツーが中央。あと一橋、東大、阪大等が一人ずつっていう感じ。トップが女性だったが、この世界では驚くべきことかもしれない。ここのところの一連の冤罪事件では、検察の劣化が伺われる。40年前もそうだったが、優秀な人材が検察を目指さない。大悪を摘発しない検察に魅力がないということか。     雨合間 ヒラヒラ小蝶 降り出せば 何処に逃がる 葉蔭枝の下

将棋が強くなった

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   認知症の友人が、最近将棋が強くなったなーと褒めてくれた。数分前に話したことを何度も忘れる友人の言葉は俄に信じきれない。しかしその友人が、聞かれて答えるのではなく、主体的に話しかけてくることが稀なだけに、一瞬全く問題のない人と話しているような錯覚に陥った。                                          定期的 見舞う老友 日によって はしゃいだり 沈み込んだり

ピアニスト逮捕の記事

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   国内外で活躍していたピアニストが逮捕された。容疑はCAのエプロンの窃盗。その記事の題は。イケメン変態ピアニストは、愛妻家の「制服コレクター」。胸糞が悪くなるような記事だった。あらゆる人は品行方正が前提で、それがなければ活動してはいけないかのようなスタンスだ。品行方正だけが取り柄のピアニストを並べて何が面白いのか。  芸術家をそこら辺の尺度で測るんじゃない。                   朝の習い 汗びっしょりの 駆け回り 手足日に焼け 心解れる

離別

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   何十年も前の話だ。ある一人暮らしの老人の悩みを聞いていた。息子が家に寄り付かないという。10年以上も。東京の大学に行ったきり東京で勤めそれ以来帰ってこないという。何かストーリーがあるのか聞くが、そこには何もなかった。単に見捨てられただけのようだった。  その時はなぜか不愉快な気持ちになった。何年か経って、ふとそれってあるべきことかなーとの思いが湧いてきた。親離れ現象だ。その真逆の現象はどういうのだろうか。       ツバメ飛ぶ 鋭く描く その軌跡 鮮やかぶりに 思わず感嘆

サイゼリア

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   かねてより経営手腕についての専門家の評価が非常に高いサイゼリアではあるが、行くと心底驚かされる。ワインの店と標榜しているだけにその価格は驚愕以外にない。ほとんど変わらないメニューは確固たる信念のような印象を受ける。素晴らしいメニューもあればそうでないようなメニューももちろん存在する。しかしいずれも古武士のような風情がある。近くの串カツの専門店の生半可な白っぽいイメージとは大違いだ。             無惨にも 枝の切り口 晒されて もしもと想う  永らえればと