階段に いつも肩よせ 語らいぬ 背しか見えねど 時を惜しみて


 ランニングコース脇に降り階段があり、その階段に二人の男女が座り、後ろから瞬時見えるだけだが、親しそうに語らっているように見える。この時期寒い日も少なくはないが、そんなことに怯む様子もない。

 厳しい季節に戸外での逢瀬はそれなりの事情を推測させる。難しい事情はないに越したことがないにしろ、難しい事情は思いを純化するベクトルとなる。

 部外者とすれば、そんな二人を見るたびほっと安心するのだ。 

コメント

このブログの人気の投稿

挨拶ハガキ

捨てるに捨てられない