陽だまりに 猫ちょこんと 横座り お腹も満ちて あたま空っぽ
どのようなきっかけで1首ができるのであろうか。その状況を見て印象深いものを感得し、それを言葉に表す時もある。ふと一句が浮かび、それを生かすために前後を調整することもある。
たとえば今朝。自室の窓から西を見遣ると、明石海峡大橋に大きな白雲がかかっていた。これで「橋上に 大きな白雲 棚引いて」となる。リビングに移って、東を眺めると朝陽が輝き雲を照らし始めた。「朝陽を受けて 白く輝く」
橋上に 大きな白雲 棚引いて 朝陽を受けて 白く輝く
凡庸な風景には凡庸な1首がよく似合う。
ところで数多く作ってくるとジャンルのようなものができてくる。その一つが「猫」ものだ。猫の太々しさのようなものが滲み出ればいいと思っている。
梅雨晴れ間 径の真ん中 猫座る 行き交うランナー 睥睨しつつ
昨日友人が一句を送信してきた。了解を得ていないが、お名前を出さなければいいでしょう。
シャクナゲの 天突く蕾 朧月
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