終日を 暖房なしに 過ごしおる 一山超えて 仰ぎ見る先
2、3日前のことだが、ロシア軍が北方領土付近で活動を盛んにしているという報道があり、その意味を問われた専門家と称されていた人物が、ウクライナだけではなくここでも頑張ってるということじゃないですかね、と答えていたのには、思わず失苦笑を禁じ得なかった。
アメリカはウクライナに出兵せず、頑張れ頑張れという声援と幾許かのご祝儀を出して事足れりとするかのようであり、他の国々もこれ幸いと追随の構えである。
我が国はといえば、憲法上の制約もあり、同様の仕儀となること火を見るより明らかである。
ところで古典的地政学においては、ウクライナに出兵をなさず、支援は可能である。大きな国はそれが仇となる。他所で戦端を開けばいいのだ。例えば、日本が北方領土を奪還するために戦端を開くということだ。
もちろん今の日本にそんなことを考えている人はいない。
ところが世界中で一つの組織だけがそれを想定して防御のための活動をしたわけだ。
彼らが日本と同じ立場なら、相手が他所で手を取られている隙に、理屈はともかく攻め込んでいたろう。
日本もそうする可能性があると踏んで、出張ってきたというわけだ。人は自分を基準にして相手の行動を考える。
彼らの思考方法を知るいい機会となった。
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