汗かけば 心穏やか 取り敢えず 今日も機能 動き始めた






 知っている中で一番複雑で精密なのは人体だと思う。毎日摂取カロリーを記録しているが、それだけでも結構大変。それなのに人体は食物からカロリーを引き出し、ビタミンをはじめ数えきれないほどの数の栄養素を抽出している。そしてそれらを使って、人体を構成し、活動させている。超精密機械だ。それに比べたら自動車や飛行機さえ粗雑なおもちゃみたいなもの。その自動車だってエンジンがかからない時があるし、スピードが出ない時がある。まあ調子の悪い時だ。だから人体も調子が悪くなって当たり前だ。
 だから一旦休んで次に動かすときには細心の注意を払っている。起きたとき、一時間半身浴で体を温め、次また一時間ランニングで体をほぐす。足腰や心肺機能のためではない。
 人は半分が癌に罹患するという。その計算があっているのかいないのかには興味がない。その表現には若干の違和感がある。
 人体の細胞は一定期間ごとに生まれ変わっている。そのときに転写ミスが起こりそれが癌細胞らしい。(ほとんど生まれ変わることがない心臓には癌は生じない。だから心臓癌は聞かない。)生まれ変わるのが多くなるというのは歳行けば計算上そうなる。一定の確率で転写ミスが起こるので、歳いけば、癌細胞発生の確率も当然上がる。
 と言われている。
 でもイメージは少し異なる。人体に毎日一定数のがん細胞が生じている。数多くの転写を行なっているのでこれは仕方がない。ただそれを人体の免疫細胞が撃退している。免疫細胞が万全ならば、生命が脅かされない。
 ところが体調不良で免疫細胞の活動が鈍ることがありうる。そのとき癌細胞は増長する。体温を上げ、機能を保全する。これ以外にはない。

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