アゲハ蝶 青黄の配色 エレガント シュールなバランス しばし見惚れる
「別れの朝」の前野曜子歌唱を聴いた。前野さんは,ペドロ&カプリシャスに2年間在籍、その後を高橋真理子が引き継いでいる。まず第一に思ったのは、高橋さんの受けたプレッシャは半端なかっただろうな、というものだった。
前野歌唱は、切れ味良く、軽く、ダイナミックそしてドライだ。高橋歌唱は概ねそれらの逆をいく。要は情緒的だ。所詮好き嫌いのレベルの問題に過ぎないが、後を継いだ高橋さんとしては、前任者を意識せざるを得ない。歌い方に選択の余地は少なかった。
前野さんは歌唱力の持ち主で、高橋さんとしては比べられる立場は、出来たら避けたかったろう。
前野さんの歌唱を初めて聴いた時、いつもの印象と違うのに感銘を受けた。つまる所高橋歌唱と違っていたということだ。よく聞くと線の細さや存在感の薄さが浮かび上がってきた。
「ジョニーへの伝言」や「五番街のマリー」は高橋さんが歌った曲だが、見違えるように溌剌としている。まるで呪縛が解けたように。
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