大阪は 見えない彼方 霞んでる 関空紀州 右淡路浮く
ネムノキの若葉 開花近い
琵琶湖は一ヶ所から全てを見渡せることができる場所は、おそらく武奈ヶ岳をはじめとする比良連山であろう。つまり1000メートルくらいの標高を必要とする。ところが大阪湾においては、たとえば神戸の西の端垂水から四方八方を見渡すことができる。標高は10メートル以内だろう。これは関空においてもそうだろうし、和歌山の友ヶ島においても同様だろう。つまりとてもコンパクトにできていることと見渡すに障害物が少ないことが起因している。
出入り口は二ヶ所。南の西端の紀淡海峡(紀州と淡路の間)と西の北端の明石海峡だ。二つとも狭い水道だから、初めて見る人は湖だと思うだろう。
海流は明石海峡を西から東に流れている。これが結構早い海流で、垂水沖で泳いでいたら随分と東に持って行かれたことが何度もあった。明石鯛や明石蛸が身が締まって味が濃いと言われる所以だ。海流はそのまま神戸中心部、大阪中心部を舐めるように流れて友が島譜面に向かう。申し訳なく、気の毒でもあるのだが、阪神方面のゴミがこの辺りに流れ着く。
大阪湾を見ていてよく思うのは、淡路と和歌山が本当に近い。白浜や紀伊勝浦に行こうと思ったら、新大阪に出てそこで特急に乗り換えて、多分日本一遅い車窓を強いられる。山沿いをくねくね行くからスピードを上げれない。多分新宮か熊野だった。東京を一斉に出て各地に散るとする。どの公共交通機関を使おうと自由だ。沖縄の人が一風呂浴びている時、新宮か熊野の人はまだ車中で、到着は日本一遅かった。仮想ゲームの一つで東京からの距離ではなく時間を算出したものだ。理由ははっきりしている航空環境が悪いのだ。
話がそれた。そんな行きにくい紀州だが、淡路からは比較的近い。新たなルートが構築されるかも。
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