キラキラと 煌めく波間 初夏の海 漂う小舟 溶けて消え入る

 


 なんとも麗しい季節だろう。動けば多少汗ばむ程度。ところで「麗しい」と言えば、「麗しのサブリナ」を思い浮かべるが、昨日その一部を見た。さて前から抱いていたアメリカ映画の疑問がある。ヒロインは概ね若いのに、ヒーローはジジイが多いのだ。例えばこの映画のオードリー・ヘップバーンは25歳、一方相手役のウイリアム・ホールデンは37歳、ハンフリー・ボガードに至ってはなんと55歳。歳の差をテーマとして扱った映画ではなく、ただ単に恋愛映画なのだ。オードリーが溌剌としているのに、ボガードはヨタヨタだ。

 この傾向は二十世紀中続いていたように思う。人生経験を経ていない20代までの男性は、重みに欠け、恋愛映画の主人公とは認識されていなかったようだ。

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