水の照り 空澄み青く 浜煌めき 風途絶えつつ 空気ユラユラ






  

     須磨からのJR山陽本線下りは、趣がある。海沿いの車内からは淡路が臨める。観音像はもう見えなくなったけれど、オカマ海岸は見える。この名前を初めて聞いたのは、グリルミヤコのママからだ。本当にそうなのかそうでないのかは知らない。オカマだとカミングアウトしている人は一人しか知らない。小学校の同級生だ。ダンス一筋だった。常に向いている方向は同じで確固としていた。何十年経っても教室での彼の表情は忘れられない。子供なのに大人のような存在感があった。小学校を出たあと何度か会った。あるときは喫茶店に勤めて、レッスンに通っていた。そのあとずっと経って彼がその世界で名を知られるようになっても、彼の表情は小学校の時そのものだった。




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