先に行く これが一番 西行号 老若男女 見送り涙
半藤一利さんによると、社会が戦争に向かう危険な兆候とは次のようなものだ。
①被害者意識と反発が国民に煽られる
②言論が不自由になる
③教育が国粋主義に変わる
④監視体制が強化される
⑤ナショナリズムが強調される
⑥テロの実行が始まる
(この評価はとりあえず置いておこう。)
一定の姿勢が明確に読み取れる。ある思想に国民を集約していこうというものだ。ある思想とはナショナリズム。①と⑤から明らか。そして集約の対象の1番目は子供、すなわち教育だ。③。子供は免疫がなく洗脳に適していることは、リビアでも明らかだったし、現今の状況でもゲリラの戦力構成を見れば明らか。次は大人だ。意見の集約が図られる。②そして
異分子の摘発が実行される。④
ところで問題は⑤。なぜ?テロは社会の不穏を醸成する。ざわざわ落ち着かせなくさせて、将来は郊外に家を買って悠々自適だなどというマイホーム型思考を粉砕する。社会にダイナミズムを取り戻す。
ところでテロは、弱者が抵抗のためにやむなく行う、と考えるのは早計だ。それは単に一つのパターンに過ぎない。テロは、その恩恵を受けるものが行う、と考えるべきだ。
監視体制の強化を図るものは、テロの勃発を歓迎する。④と⑥が繋がる。
一般に監視機構は増殖を期する。行政機構一般の性格である。増殖するためには増殖の理由がいる。テロの増殖が必要となる。監視機構がテロの実行者側に財貨や情報を流すというのは古今東西よく見られることであるが、リアリスチックな目で見れば理に叶っているとみえる。
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