叫べども 何度叫べど 叫べども 答えぬ人よ 何を想うや


      





     第63期王位戦第3局が藤井王位の勝利で終了した。途中豊島九段が昼食を挟んでの4時間を超える長考を成した。その結果の手は、解説者が先がないと読んだ手であったため、豊島九段の負けをはっきり意識した。中終盤の長考は、勝ちを見越したものでなければ、その局を失う。長考の割に出てきた手は、あまりにも平凡過ぎた。

 豊島九段は藤井王位さえ現れなければ、楽しい棋士生活を送れていたと思う。調子が良ければ勝ち、相手の調子が上回れば負けるのようなことを繰り返しながらキャリアを積み上げていたことであろう。それが今や全てのタイトルを失い、惜しむらくは棋士としての輝きさえ失っていくように感じる。

 4時間の長考の間何が豊島九段の胸に去来していたのか?

再帰を期待したい。

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