許された 愛された記憶 時の経ち やっと分かった 恩師のエール
ホームドラマ。例えばこんな筋書きだ。親が娘の結婚話に反対する。まあ年が若すぎるという理由にしておこう。すったもんだあった結果、その結婚相手がいい人であることがわかって最後は円満落着。おおむねこういった塩梅だ。実際に日常で起こる流れというのは、娘の結婚相手はそこそこいい人で、結婚はそこそこスムーズに進捗した、ということになる。
世の中で起こることは、多くの場合初めから収まるところは見えている。これをなんとかお話にするには、どうでもいいことに怒ったり、剥れたり、そんな人物が必要だ。それが頑固親父であったり、いけずなお婆さんであったりする。そしてもう一つの要件は、これらの人物は程々のところで、我欲を捨て去らねばならない。
長年ホームドラマは世の中に不要だと思っていた。
でももしかしたら効能はあるかもしれないと思えるようになってきた。ホームドラマはバチッと弾けてその後修復するわけだから、諸々の小さなずれや不一致はこの際一挙に解消することが考えられる。
それにしてもくだらない。
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