繰り返し 生まれ変わる 30万回 使い回される 原子の数々
地球上の原子の総数はほぼ変わらない。「ほぼ」とは多少の増減が考えられるからだ。例えば隕石が落ちれば増加するし、人工衛星を打ち上げれば減少する。ただ地球全体から見ればいずれも微々たるものだ。
その限られた原子によって生物も構成されている。ナポレオンを構成した原子が次の時代には馬を構成しているかもしれない。地球表面の状況も結構循環している様なのでナポレオンを構成した原子が日本近海のカツオを構成しているという可能性もあながち荒唐無稽とまではいえない。
個々の生命体の寿命に比べて地球自体の時の流れは比べようもなく大きいので、原子の使い回しはとてつもないくらい大きな数字で行われている。生まれては死ぬを延々と繰り返していることになる。霊魂だとか意識だとか想定している暇はない。仮に霊魂があるとしたら、それは膨大な数になろうし、霊魂が死ぬと考えるなら、それはそれでとてつもない思考を必要とする。多分意識は原子が結合した分子のどこかにあって、分子が原子に戻る時に消える。
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