そのままで 敢えてせずとも 切れるもの 世との関わり 持て余す思い


  見ている人に、憎くて憎くて仕方ないと思わせるのが憎まれ役者の本懐ならば、トルストイは、憎くて憎くて仕方ないほど、情の機微に通じており、作家の名に恥じることがない。ドストエフスキーより心騒がせる。もちろん好き嫌いは別だ。

 ムイシュキンは、「白痴」ゆえに主体性を欠いていたか、周囲に翻弄され、自らを失っていたか、改めて「白痴」を読み返してみようと思う。

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