心地よい 暖か冬 汗ばみて 枯れ松葉踏み ランチに向かう


  「戦争と平和」はストレス少なく読める小説です。一番印象的なのは、クォツーゾフです。ロシア軍の最高司令官。侵攻したナポレオン軍に対してほとんど戦火を交えずひたすら退却を重ねる。あろうことかモスクワまであっけなく明け渡してしまうのだ。
 皇帝始め国民の多くから非難を受ける。
 部下から提案される反撃案を悉く退ける。この戦争は何もしなくても負けない。反撃するということは部下を死地に追いやること以外にない。何もしないことが正解でも、何もしないことはとても難しい。ほとんど誰も彼を支持しない。

 元々今回のウクライナ侵攻に見られたロシア政府、軍の暴虐ぶりは、その国民性に由来する
ものか否か、ヒントでもないかとこの小説を読み始めた。

 まあ結果は、予想の範囲内だった。モスクワに侵攻したフランス軍の暴虐ぶりも相当だった。国民性は関係ないとトルストイは言っている。

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