常套を 排したいと 意識する 逃れられない 蔓延る常套







  常套句を排して真実に迫りたいというのは、創造作業に従事するものの念願と言える。真実に迫りたいと言えばいいものを、「常套句を排して」と付け加えざるを得ないところに、いかに常套句が幅を利かせているかを見ることができる。そして「句」よりさらに問題なのが「反応」だ。桜とくれば、「美しい」「儚い」「潔い」といった反応だ。
 自由詩の世界を覗けば、この常套を配するために、いかに滑稽なことが行われているかを知ることとなり、時に同情し、時に失笑することになるのだ。
 そしてこの常套を排するという考え方は、創作分野のみならず、多くの分野においてもその重要性が認識され始めている。

コメント

このブログの人気の投稿

挨拶ハガキ

捨てるに捨てられない