嘘をつき それに親しみ 快感に 虚実の境 今や懐かし
いつからか自分に都合の悪いことは、フェイクだと反撃すればそれで済むようになった。本当にこれで済むのだろうか。いつの日にか、これは嘘、これは本当ときっちり区分けしてくれる人が現れるのだろうか。同時代に住んでいてもそれができないのに、後世になってからそれが可能なのだろうか。我々が信じている歴史ももしかしてとっても怪しいものではないのだろうか。最近になってフェイクフェイクが溢れ出したとは到底思えない。あの人のキャラのおかげで、我々はフェイクだと知ることができる。あの人が言っていることはフェイクだから、フェイクを確立することができる。あの人ほどでない人が言ったフェイクは、フェイクと認識されずに通用している可能性がある。それにしてもあの人はわかりやすい人だ。悲しいかな。ただそれだけの人だ。あの人をどうやって褒めてあげたらいいのだろう。あの人を褒めてみようというコンテストは、結構面白いかもしれない。
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