地獄も見た 地震も知った のたうった 寝床入れば 幸せ感じ
シェイクスピア作「ジュリアス・シーザー」を読む。最後にシーザーを刺したブルータスは、そのこと故に、「ブルータス。お前もか。」との有名句を遺したが、暗殺後戦いに敗れ死んだ。但し手厚く葬られた。
悲劇なのかな、というのが第一感。
同輩だと思っていた人間が突然王位に着くという気配になる。確かに同輩としては、ありかなーって思う。建前通りなら民主主義はどうなるんだと案ずる。ブルータスらの心情はよく理解できる。
今も昔も民主主義は突然圧政に変貌するから。かのリベラルとして鳴らしたワイマール憲法下で、ナチスは選挙によって政権を奪取した。ヨーロッパ諸国がいまいちドイツを信頼できないのは、再び同じようなことが起こる可能性を排除できないから。ドイツがなんとなくいじけて見えるのは、みんなが抱いている危惧が自らもよく理解できるからだ。
日本も同様だ。突然圧政に変わる可能性がある。あんな借り物の、翻訳されたような用語だらけの憲法がある限りその可能性は一層増す。今の憲法を支持する人は、今の憲法だからこそ圧政を防げると感じている。実は多くの人の思いはそんなに違いはしない。権力の暴虐を防ぎ、民意が着実に国政に反映すること、外的に脅され続けないこと。・・・・・。
目的は同じなのに、方法論が異なる。だから相互に尊敬の念は保ちたい。
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