せっつかす ジンジンの声 けたたまし 生き急ぐを 騒ぎ立てるなよ


  蝉の喧騒は心落ち着かせる。その音自体が快であろうと不快であろうと長年聞き慣れたという事実は、長年生き永らえてきた証左そのものである。その音は暑さそのもののシンボルであるやも知れず、はたまたもしかしたら貧しさを思い忍ばせるものかもしれない。悔いの残る人生であれ、誰もに見せびらかせたい人生であれ、あの暑さは事実存在したし、まとわりつくような焦燥に辟易したのも稀なことではない。

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