炎天木陰 女犬抱き 正座する 怪しき空気 冷気醸す
13日・平磯東展望台・ハブランス・ロブスタス
バトリス・ルコント監督の「髪結いの亭主」を観た。
まず目につくのは極端に端折られた話だということだ。結婚にしてもあっという間に成立するし、「髪結い」のマチルダの来歴は一言だし、10年はあっという間に過ぎる。
監督がどうでもいいやと判断したんだろうね。大事なことはマチルダと亭主のアントワーヌはとっても幸せだったということ、その幸せの本質が秘めた官能にあること・・・。
終わりをどうしようかと考えたんだろう。幸せは永遠には続かない。破局は忍びなく、ありきたり。ということで「自殺」という奇手を捻り出したんだろうね。(養老院のシーンをわざわざ入れたのに監督の後ろめたさを感じた。)
二人が幸せだったいうことを表現する方法が他になかったということだけだろう。
それにアントワーヌのダンス。意味深で滑稽でユーモラスで優しげ。なんなんだろうね。まあアントワーヌそのものと理解するのが常道かな。
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