幸薄げ 餌やり女よ 懐かしい マスク顔の 野猫梳く姿

                24日・平磯緑地・ツバキ 


 湿度の高い過ごしにくい天候が続いている。気の晴れない抑え込まれたような雰囲気だ。

 ところでワグネルのブリコジンが航空機事故で死亡したと報じられている。爆発とも撃墜とも報じられている。このような事態を想定して影武者がいたとする報道もあり、現につい数ヶ月ほど前影武者らしき人物の写真がマスコミを賑わせたこともあった。何らかの飛行機が墜落炎上したことは間違いないようで、誰の仕業なのかについては、ほとんど異論がないようだ。

 さてブリコジンはすでに過去の人で、政治的な影響はなさそうだ。あるとすればブリコジンの乱の際仲介をしたベラルーシのルカシェンコ大統領のメンツの問題が残るが、この人もすでに死に体状態で、結局は政治の冷徹さ、あの人物の冷酷さだけが浮かび上がる仕儀となる。

 どこの国においても、どの時代においても、暗殺は問題解決の一つの手段であった。そして民主的国家においては、為政者自身がそれらに関与しているとするイメージを出来うる限り排除してきた。なぜなら為政者は我々国民と同様な小心な一市民である、という建前があったからだ。

 プーチンにしろトランプにしろその辺りが異なるようだ。

 でもトランプらしさや小心な市民らしさに関心を寄せるのは多分間違っている。大事なのは冷酷無比な「国家」という化け物であろう。

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