かつて泣いた 「お悔やみ」ハガキ 珍しき名 お店の壁に 悲嘆蘇る


 
 阪神タイガースが十数年ぶりにセリーグ優勝果たした。かつては熱心に応援し、何度も球場に足を運んだ。今はごく一部の例外を除いてほぼ関心がない。そして一部の例外とは近本選手だ。ごく当初から注目していた。その強い打球に目を見張っていた。
 ヒットと凡打の違いは何か。守備陣のいるところに行った打球とそうでないところに行った打球の違いだ。ところで打球の行き先までコントロールできるものだろうか。バントならある程度は可能だろう。しかしバントに爽快感はない。
 そしたら打者にできる打球へのしつらえとは何か。ひたすら強い打球を打つ以外にない。いくら強い打球を打っても守備陣の正面なら取られてしまう。しかしそんなことは仕方のないことだ。強く打てば、守備陣が現場に到着するまでに外野に抜けるかもしれない、例えグラブに阻まれても、それを跳ね返すかもしれない、そしてスタンドに入ってくれるかもしれない。ヒットを打つためにはひたすら強い打球を目指さなければならない。
 強い打球を打つためには、正確に強くバットを振り抜かなければならない。ヘッドアップせず、しかも全力をバットとボールの当たる場所に注力しなければならない。
 もちろん体力が必要で、それ以上に筋力が必要で、それ以上に運動神経が必要で、それ以上に精神力が必要だ。
 だからほとんどは天性のものだ。近本選手には当初からそれが備わっていた。

コメント

このブログの人気の投稿

挨拶ハガキ

捨てるに捨てられない