あるテレビニュース
こんな内容だった。
ある公園にベニテングダケというキノコが大きく育った。豹柄で鮮やかな色の猛毒キノコだ。(これは珍しいものではなく、近辺の公園にも長雨の後そこそこ見受けられる。)ところでこのキノコが齧られていることが見つかった。幸いまだ被害の届出はない。そこで公園の管理者は、子供たちが興味をそそられて持ち帰ったりしたら危険だとして、監視ビデオを設置した。そしてそこに映っていたのは、リスがむしゃむしゃ齧っているシーンだった。
この映像を放映してキャスターのコメントはなし。
私は思わず、「エッ?」
まず公園の管理者。監視ビデオを設置するより、キノコを即撤去すべきだろう。ビデオに子供の持ち去りシーンでも映っていたらどうするつもりだったのか?
そしてキャスター。猛毒のキノコをリスが食べて害はないのか?こんな疑問と事後の追跡情報はないのか。中途半端な映像でありキャスターだった。
はっきり言って見ている方は、齧ったのがリスでよかったとは思いつつ、当然気持ちはリスに向かっていた。大丈夫だろうか?
キャスターはそんな視聴者の気持ちを置いてけぼりにした。
今のキャスターは綺麗なおべべを着た文字読み機械。自分で考えて、原稿の足りないところを補おうとしない。関心があるのはおべべだけ。
稜線を 登り草食む 熊の秋 飯豊の山並み 緑に沈む
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