大丈夫ですよ。

 

  大急ぎでエレベーターに飛び乗った際、折あしく先に乗ってる中学生が「閉まる」ボタンを押していて、閉まりつつあるドアに挟まれた場合、陸橋の上を犬の散歩をしている際に、犬が前足を反対方向からく来る人のズボンにかけた時、中学生も散歩人もいずれも気まずい思いをするものだ。そんな時、相手が「大丈夫ですよ。」と言ってくれれば、気がとても楽になる。

 そこで相手の方のことだが、どんなことが考えられるか。エレベータの件なら「危ないじゃないか!」と怒ったり場合によっては怒鳴ったりするかも知れない。犬の件なら「驚いて転ぶかも知れないじゃないか。犬を飼うならちゃんと管理ぐらいしろよ。」。こうなると通常嫌な思い増大させて、長らく嫌な思いを継続することに。そしてそのうちに平常心に戻ることになるが、戻すには結構手間や労力がいるかも知れない。そう思えば、初めからよくあることだと収めるのは、対応としてはストレスレスで、この世では結構(絶対的な)多数意見となる。

 問題はこの多数意見行動を取れない人がいることだ。怒鳴らないまでもつい嫌な顔をしてしまう、というのは相対的な多数意見かも知れない。

 気がついたら「大丈夫ですよ。」と言ってしまった人は、幸せなのだ。


 ふんわりと 虚空漂い 思索あり あちこち伸びる 時は進まず            



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