鶺鴒
久しぶりに帰ってきた長男に「あなたはどなたですか?」と尋ね、長男だと聞いても、その後20分おきに同じ質問を延々と繰り返したという話を、その友人の長女が知らせてきた。
同じようなことを体験した。何時間か一緒にいたのに、突然「あなたはどなたですか?」と。「〇〇です。」と答えると、帰ってきた返事は、「中高時代に〇〇君という親しい友人がいましたが、その人とあなたは違う。」「どう違うんですか。」「〇〇君はすらっとしていて・・」
この現象に新たな光が当たった。現在の友人には視覚的に今の長男だとか私が見えていないようなのだ。視覚の領域に白い部分が覆っていて対象物の輪郭も定かでなくなっているらしい。それが昔の映像と合致しないようなのだ。
なおその後は私には同じような体験はない。「あなたはどなたですか?」と聞かれたことはない。
夏去れば 夏の恋しい 秋なれば 秋愛おしい 鶺鴒の言う
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