進行する認知症

 

 友人の認知症はそれと分かったのは、2017年頃のことであった。山の麓で登頂を控えていた夜、同行者と談笑していた。その過程で冷たいものが欲しいと言うことになって、その友人と二人でロビーに降りていった。あまり売れていなくてアイスクリームもカチカチになっていた。そんなことを宿舎の従業員とワイワイ話していた。

 ところが翌朝になってそのことを本人が全く覚えていなかった。私は反応できなかったが、アイスを一緒に食べた友人が大仰に驚いていた。単なる物忘れではない異変が生じたと思った。

 鳥海山に登る前日のことであった。


    楽しみは 近づくにつれ 膨らんで 過ればサッと 跡形もなし




コメント

このブログの人気の投稿

挨拶ハガキ

捨てるに捨てられない