名人戦第1局 藤井八冠制す
中盤までほぼ五角の勝負が続き、遅い進行に終始した。藤井にとって豊島は一目置く存在であることが読み取れた。二日目夜8時過ぎ局面が動き、藤井劣勢となったかのように見えた。ところが藤井は王を一旦盤上中央に上げると思わせながら、一点方向を変え盤上下に下げた。誰もが、そしてありうるか否か自信がないが、AIも「あっ」と思わず漏らした。逃げ道に盲点があった。誰もが見えてなかった途が藤井にだけ見えていた。この直後予想もしない藤井の桂跳ねが起こった。これで藤井の詰めが読めた。豊島の心中やいかに。飛車で取ろうと思えば何の問題もなかった桂馬だ。先の悪魔を見逃した。二つの連続「あっ」で豊島は全く打ちのめされた。今まで見れなかった藤井の凄みが垣間見られた。
幸せは サクラの側に 華やかさ 思わず照れて 過ぎ行き惜しむ
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