積み残し

  

 姓は呼称だ。なのになぜ騒ぐ。そこに思い入れるものがあるからだ。例えば別姓反対論には、家制度への郷愁が色濃く滲む。

 別姓論は概ね選択的という形容句がつく。なぜ。結婚して姓を変えることをブランドとして捉える向きがあるからだろう。ここでは「私結婚したのよ!」というメッセージが込められている。

 前者を懐古趣味というなら後者は対等な結婚観に対する反逆と言えよう。

 それにしてもこの社会は積み残してきたものが多すぎる。それが停滞を招いている。


     



     ちらほらと 落ち葉に混じる 紅黄の色 すぐそこに来た 彩の宴

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