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三首

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          森湿れば あっという間に きのこ出ず 薄白の奇態 足蹴に崩る       嫌われる 泡立草は 優美にして 自らの毒 回りて果てぬ       下げ時を 常に見越して 身構える 悪運いかに いなすか勝負  

1000回目のブログ 三首

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   所在なき 森の野猫 餌やり人 数多にして トレイ散乱  半世紀 思い返すか 恥ずかしさ つい昨日のよに 旭屋茶店  秋の日に 大谷跳ね 御室で 竜王勝った 全て満たされ

三首

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                    定食屋 カキフライ見つけ 飛び込めば 素朴な風味 口中に満つ       突然に 襲う不幸に ただ打たれ 恐れ慄き 気付く冷眼       轟音の 空に響きて 圧倒さる かくも巨大な ものの浮くかや

三首

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            風越えて 森に入れば ムッとする 生の猥雑 包み愛おし       友ありて あれ程親しみ 幾星霜 これ程疎遠 違和感のなし       誠意持て 事あるごとに 自覚する 気づけばいつも 修羅の世界        

三首

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         懐かしき 稀な雨粒 優しげに 鋪道湿らせ セピアの世界                             口癖は 隠れたこころ 曝け出し 埋もれた記憶 また色を塗る        その時が いかに貴重か その時に しみじみ感じ どうしようにも    

三首

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      優しげな 陽射しや 潜む虫の音 思いの丈の 及ぶを知れよ        自らを ムイシュキンと 擬えし あの日の孤独 後になりてこそ       立ち止まる 風が冷たい 沖見れば 陽照らす水面 永遠の揺らぎ

三首

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       鳩一羽 車道啄む 秋初め 嫌いな奴だが まあ健気かな      頃合いは そうかも知れぬ 秋気配 汗ばむシャツ 風に冷たし      鎮む秋 時の止まった 午下り 何故かと思わず 好みで選べ

一時中断します。

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