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12月, 2022の投稿を表示しています

一生は 語るにしかず 浸るだけ 前も左右も 見通しきれず

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    昨日までの来訪者総計は、4122名でした。  我が家も遅ればせながら「アレクサ」を最近導入した。ピンポイントのリクエストさえあきらめて仕舞えば、口一つですみ、CDを選んだり、出し入れの手間が省ける。  「アレクサ」は蘊蓄好きで、油断するとそれが始まる。つい大声で「やめろー」と叫ぶが 、そんなことでは聞いてくれない。何か指示する時には、「アレクサ」と呼びかけるのがルールだ。つまり喜怒哀楽にもルールがあるということだ。  「アレクサ」との付き合い方にも限度があり早晩飽きてくるかもしれない。 しかし、それは「アレクサ」には限らない。

薄暮れて 鳥声も絶え 家路思う 吸い込まれそう 静寂横たう

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クラススト 続行求め 友オルグ 真夜中大阪 寒い思い出

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亡き妻に 悪いと思う 孫の世話 チョンチョンして 叱ったりして

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連日 定刻始む 長電話 意図気づかず 自死の報来る

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100キロ 出るぞJR  快速は 滑るよに走り 海風を切る

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歌集編む 意味不明ボツ 秀作マル 編成方針 未だ形見えず

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先行きを 案ずるばかり どこか変 成り行きで朽ち 果てに行くのみ

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斜め前 老人の影 付いて来る どこまで行っても 光さえあれば

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        長年読んでみたいと思っていたドストエフスキーやトルストイ、ニーチェだが、読んでみて、なぜあんなに躊躇していたのか、と正直思う。そういった観点から言えば、今は失われた時を取り戻しているとも言える。  素直に言えば面白い。

しば犬の 恐縮顔で おもさげね 飼い主屈み 糞取り作業

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青覗く 雲天井 流れる間 一瞬の光 突如漏れる

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鳥の群れ 窓外過ぎる 切れるよに 冬の寒空 鮮烈訴え

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二人ほど 痴呆に堕ちて 持たぬ耳 少なき友の 更に少なく

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10年の 1年のごと 唖然とし ストレス減りて 生き甲斐も

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たまに来る 次々生まれる 短歌の日 隠れに隠れた あの事暴く

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戦いの ありて初めて 平和知る おぞましきかな 我ら愚か

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  200年前にヨーロッパで起こった戦争。  「数百万の人々が互いに数かぎりない悪逆、欺瞞、背信、窃盗、紙幣の偽造と行使、略奪、放火、虐殺など、世界中の裁判所の記録が何百年かかっても集めきれないほどの犯罪を犯し合い、しかもこの時代に、それを犯した人々は、それを犯罪と思わなかったのである。」(戦争と平和第3巻)  200年経っても何も変わっていなかったのだ。

雨の窓 遠くに佇む レインコート 水っぽいドラマ 待っていようとは

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そのままで 敢えてせずとも 切れるもの 世との関わり 持て余す思い

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  見ている人に、憎くて憎くて仕方ないと思わせるのが憎まれ役者の本懐ならば、トルストイは、憎くて憎くて仕方ないほど、情の機微に通じており、作家の名に恥じることがない。ドストエフスキーより心騒がせる。もちろん好き嫌いは別だ。  ムイシュキンは、「白痴」ゆえに主体性を欠いていたか、周囲に翻弄され、自らを失っていたか、改めて「白痴」を読み返してみようと思う。

ムクムクと 盛り上がる雲 陽を背に ぼかし濃淡 我が印象派

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    印象派は、光をテーマに据えた絵画運動。そしてそれは色を点描にすることでもあった。一方我が国では、光は濃淡で表現している。

「世の中は うまい具合に 塩梅す」 そんなリトマス紙 きっとありそう

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  毎朝定位置で微動だにしないアオサギ。「コラー」「おーい」と叫んでも一切感知しない。 常に海を見つめている。

立ち位置は 変わらないもの 50年 巡るルート 心持ち違う

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 338首目  空はいろいろな変化を見せてくれる。毎日見ていても飽きない。海もそうだ。

電車乗る 次々浮かぶ 歌と歌 走り覚えた 幼児のよに

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             マリンピア神戸のエノキ    エノキには一発で見分ける特色がある。問題はその葉だ。柄から先端までの外側。二分し、先端部分にだけ鋸歯があうる。他は全縁だ。この特色はエノキだけ。

長く生く そのことばかり 気の向いて 招く終焉 イメージ乏し

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        やれ老後対策だとばかり、年金や相続や健康がらみの記事が溢れて、改めて団塊世代のボリュームの大きさを教えられた。そして見事に正鵠を外してくれたのだった。  いつまでも健康で元気でいるなんてイメージを抱いている老人がいるだろうか。鏡のない家はなかろうに。  要は現実逃避、みんなで目を瞑れば何も怖くない。

生きてる間 輝け陽よ 変わらずに 願わくは永遠に 暖かきまま

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勇猛も 英雄たちも 初めて知る 手を失いて 足を失いて

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詠むことで 溜まりしものを 吐き出せば 隠されし想い 陽に晒されん

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     隠すには訳がある。 それが晒されれば波紋を生じる。波紋を恐れていては詠めない。

何にでも 頭を垂れる人 ままありて そのひたむきさ 怖さ禁じ得ず

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誰の為 架電のわけ 暗い声 自分の為に 動けぬ諦め

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           「 戦争と平和」も第二巻の半ばともなれば、人物の特定もほぼ問題のない状況となる。200年ぐらい前の話だが、ロシア軍の野戦病院の悲惨さは筆舌に尽くし難い。一方アレキサンドラ皇帝に対する崇敬ぶりも尋常ではなく、現ツァーリーとは比べ物にならない。  信仰心が共に深いとは言え、ドストエフスキーとトルストイではかなり趣が異なる。反キリスト的な立場の人に対する目線が、後者からは同情的な感じを受ける。  

肩にまで 湯船に浸る 蘇る 霞の彼方 憂浅き日

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土手の木に 立ちしょんべん 人の行き来 周りに目配せ 日々の慣いに

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轟音の 雨待ち空に 包まれて 大地までも 揺り動かさん

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              美味しくないピラカンサ 食べられずにいつまでも 美しいまま