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8月, 2024の投稿を表示しています

ドクターハウス

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   変わり者の医者の話。「結婚しない男」の主人公と造形が似ていると思って見始めた。正確に言おうとすれば。世間的な配慮はどこかにすっ飛んでいくということか。  ある時新生児が二人容態が悪化した。投薬候補は二つ。どちらを選ぶべきかでチーム内は紛糾する。ちなみにハウス医師はこの医療チームのリーダーということだ。チーム内は分かれる。ハウスの意見は、各々に違う薬を投与するというもの。今後ますます同様の患者が増えそうなのでそれに備えようというもの。いわゆる正論は、ベストに近いものを選び双方に投与する、というもの。  医者は大変だ、というのが第一感。              サルスベリ。花は梢の先に咲く。             月替わる 台風近づき 警報も 一転曇天 気まぐれ模様

台風

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   台風の中心が当地近辺にあるはずだが、勢力が衰えたせいか静かだ。各地で大雨被害が頻りなしだ。資産があるから災害が実像以上に恐ろしくなる。「ファウスト」を読んだが全く感銘を受けなかった。                王位戦 最終局 中の坊瑞苑対局場          物足りぬ 森に蝉なく 空音のみ 実蝉漸く 一声漏らす

台風がのろい

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    今度の台風は非常に強い、大雨に警戒が必要だと散々言われていたのに、結局動きが鈍く勢力も弱まってきたようだ。新幹線が運休だ、空の便も欠航だと大騒ぎ。                       蝉途絶え 音なき世界 昼の森 名残の熱気 あちこちに散る

台風10号

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   動きが極めて鈍い。警戒する方もジリジリする。王位戦第5局は通常の力を取り戻した藤井王位が防衛に成功。永世王位の称号を得た。            何気なく 便り認め 友想う その相方の 心中朧

王位戦第5局

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       有馬温泉中の坊瑞苑で昨日から行われている。1日目後手の渡辺明挑戦者が攻めているように見えたが、評価地は藤井52渡辺48で張り付いたまま動かず。素人目にはどちらが優勢かどうかは不明だった。表情的には藤井王位は落ち着きを取り戻し自信をみなぎらせ、渡辺挑戦者は顔が白く見えた。  藤井王位は有馬が好きかもしれない。そのためにわざわざ一敗したとも。            店の名に メフィストファレス 喫茶店 漁師の街の 市場の外れ

台風10号

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   今度は大きいぞ、大変だぞと、いつもの囃し立てが始まった。いくら囃し立てても何もないことも多い。何もないことはいいことだから、それはそれでよかったと囃し立ては無罪放免となるのが常だ。でもそうかな。本当に大変な時はどう対応するのか。            『誰っ」と 俄に問われ 固まる身 訪れ5時間 「認知」の不思議

パピオス明石

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    孫を連れて明石に。駅前ビルでは恐竜イベント。文字通り子供騙しの電気カー。ついでに子供騙しの5両連結の列車にみんなで乗車。「子供騙し」って好きなんだよねー。子育て世代に人気の明石がそこにあったような気がした。まるで東京の郊外みたいな雰囲気で。流行に乗ってるのが楽なんだ。『農』は。        照り付ける 陽浴び風揺る 血の色の 百日紅 潜む妖しさ

大谷サヨナラ満塁ホームラン 40−40達成

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   やっと回ってきた花道を飾れて思わず目頭が熱くなった。ここのところ意に沿わないバッティングが続き、ご本人も納得がいかなかったことだろう。数字だけ見れば打撃好調という人もいる。これらの人は見ようとしないし見えないのだろう。このホームランもいまいちと言えばイマイチだった。スッキリとライトスタンドに突き刺さったとは言えない。  ホームラン争いのプレッシャがあり打ち急ぎが目立った。ご本人のコメントにもあった。「打席に入ればただ打つことだけを考えた」ただ打つことだけを考えたいがそうはいかなかったという本意だったと思う。  ジャッジは敵ではない。自分のバッティングだけに集中してほしい。          頼りなげ ツクツク1匹 細き声 夏の終末 ギラギラの陽

PFAS

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       神戸市内の企業が製造したミネラルウオーターから水道法上の暫定基準値の6倍のPFAS が検出されたと報じられたのは先月のことだった。神戸市内製造と聞いてピンとくるトップブランドがあった。この時期在庫を抱えている家庭も少なくなく、ちょっとした衝撃を与えた。  発表したのは神戸市で、ただ該当企業名もブランドも非公表だった。  該当者探しがネットで始まった。すぐに出たのは西明石に工場のあるあの〇〇(実名)だとする投稿で、ややお調子者かと思わせる部分があったが、多くの人たちの思いと同じだったから、あっという間に広まった。ところでなぜお調子者かといえば、報道では神戸市内の企業が製造した製品となっており、西明石なんてどこにも出てきていないからだ。  調べてみると神戸市内の企業で、ミネラルウォーターを製造している企業は、実は1社あって、それは中小企業だ。(実名は調べれば誰でもすぐに判明する。)ここで問題なのは「神戸市内の企業」という形容句だ。狭く捉えれば神戸市内に本社を置く企業となる。これは1社だ。しかし、本社を他市内に置き神戸市内で採水している企業は他にもある。  結局該当品の特定がすまないまま市民を不安に陥れている。  原因は二つ。一つは神戸市だ、当該情報を開示していない。開示されているものも明石市議の情報公開請求の賜物で、神戸市自体は開示の方向にはない。開示しない考えを明らかにして市民の批判を受けるべきだろう。  二つ目は疑われているトップブランドの企業だ。違うなら違うと大きく明らかにすべきだ。同社のHPに変化はなく、PFASについても常に外部機関によって監視されていると言うべきだ。現に同業他社の中にはこの騒動を受けて当社製品は全く関係ないと言明したところもあった。  地下水が汚染されているとすれば、指摘された企業以外の製品も問題なしとはならないだろう。あえて言えば幾重にも濾過された水でさえそうならば、地表近くの汚染度はより高く、そこで育つ野菜はどうなんだと言う問題に至る。  誰かが悪いと言った断罪ではすまない奥深さと深刻さをこの問題は訴えている。                     出してみた 残暑見舞い 返り待つ 遅速で分かる 認知度テスト

将棋

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    認知症の人と将棋を指している。最近は飛車角の2枚落ちだが、昨日はたまたま連敗が続いた。元々向こうも勝っている方が機嫌がいい。といってわざとらしくするのも意に染まない。一生懸命やっているのに負けちゃったと言う芸当が当方には難しい。連敗になってよかったと連敗を機にハンデ機を見直すことにし、とりあえず飛車落ちにすることになった。でも考えてみれば以前もそうだったような気がする。でもそれだと当方が勝ってしまう。飛車落ちプラスで二枚落ち以下が望ましいようだ。飛車プラス香車2枚くらいのハンディが妥当か。            藤井君 大谷君 案ず日々 溌剌として 満足げなら

ストーリー

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  世界はストーリーで成り立っている。多くのストーリーが乱立している。ストーリーは基本的には自己の無謬性を強調するものだから、どのストーリーも自己以外は全て誤りとなる。 ところで論理的にたった一つしか真実のストーリーがないなんて信じられるだろうか?自然なのは、全てのストーリーがまやかしだと言う帰結だろう。  さて全くストーリーのない世界とはどんな世界だろうか。それが本来人類の置かれた状況なのである。  あまりに過酷すぎて生きていけない。だからストーリーが必要だった。嘘でもまやかしでもなんでもいいのだ。一瞬でも安堵できれば。        乾いた森 木漏れ日きつく 駆け抜ける 炙られ 汗が 滴り落ちる

王位戦第4局藤井完勝

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       藤井王位が終始圧倒し、勝ち切った。一時の不調の雰囲気を全く感じさせない爽快譜となった。     久々に 森小雨に濡れ 戸惑いの ツクツクボウシ 間暫し置き 鳴く             

サルスベリ

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   今真っ盛りだ。白いモコモコの花が大好きだ。垂水小学校から区役所裏にかけて木が並ぶ。昨日撮影していて色々な角度で試してみたら、色がどんどん変わっていくのには驚かされた。  人がほとんど気を止めないのと花期が長いのが桜との違いだ。それと咲く時期が。     空と海 区別つかない 白色の ただ垂れ込みて 漁船の音

見出しだけ見ると・・・

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   新聞の見出しだけ見ると自然界も人間界も騒然としているが、どっこい人間の気分は結構落ち着きを持っているように思える。  ひと騒ぎ起こしてやろうと言う輩は見え隠れするが、どうも大所はどっしり構えて動揺は見えない。       話しかけ られなくなったら やめたら 時が動かず 悩みも凍結

岸田首相退陣

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     岸田自民党総裁が再選を求めないらしい。それにしても気の毒なくらいシカトされた人だった。熱烈なファンがいないのはまだしも、悪口言う人もどことなく熱が入っていなくて・・。  外国に行っても。きっと「さっきいた人誰だっけ?」と言われていると思う。その前の首相も小学校の小遣いさんみたいな人だった。  どうなんだろう。我々のこの話題、あるいは生活の中でのシェアがどんどん低下しているんだろうね。        出来不出来 問うこと無しに 在りのまま 言葉以前を 形に

関東は台風備え

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                          鳴き声も 情緒醸すか 様子変え 先行き見えた 蝉ゼミの夏

メールがいったりきたり。

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 癌を患っている人とメールでやり取りをした。「最近体調はどうですか?」などの類の台詞は一切しないことに決めている.本人が言及するかしないか次第となる。たまに写真を送る。決まって金剛山の写真だ。当地からだと概ね逆行気味でスッキリした映像とは言い難い。その点鉢伏山はスッキリ映るが何せ山容が貧相だ。メールを送っても返事が返ってこないこともある。体調が悪いのかと心配するが、昔からずぼらな人でもあったから、そんなことは一切気にしないことにして、またふと送信してみる。そんなことがしばらく続いている。                    サンゴジュ        風折れ枝 路上に晒され 風に舞う 誰もが見ず ただ通り過ぎ

株暴落の後

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  評論家が挙って株暴落の原因を指摘した。結論から言えば何人も聞くことはなかった。言ってることは皆同じだった。アメリカ経済の先行きが怪しい、これに日米の為替情報を織り交ぜると言うものだ。  いつも思うことだが我々は傍観者として捉えられている。ちょっと違うよなー。今回の暴落だって一部機関投資家と個人投資家の所業の結果だった。  個人投資家にには踏ん張ってほしいとメッセージを送るべきだった。市場のメインプレイヤーの一角であることを認識すべきである。     真夏にも 色づき葉落ち ふんわりと 過酷さをふと 忘れさせたり

カーテン

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  家中のカーテンを全部洗った。洗濯機を5回は回したことになる。年に3回同じことを繰り返して、24年になる。専門店で購入したものだが、そうでなかったらこうはならなかっただろうにと思う。      思索埋め 思考失くすため 勤しむや 難解な本 浸る安逸

災害が起こったら

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   被災した時、「救援はまだか?」「遅いな!」と言うのが「農」だ。集団を信じもし、頼りにもしている。「狩」は、自分でできるだけはやり、あとは受容だろう。自然の動きには左右しまくられるが、人の動きには左右されない。  だから事前の備えには全力を注ぐだろう。水は?燃料は?食料は?トイレが使えなくなった時は?あっ!その時にあって動き回るに適した靴はあるか?  宮崎地震から1週間が要注意だとか?「農」的な発想だ。「狩」的には常時臨戦体制だ。        肌撫でる 生温かい風 不穏ひそむ 寒蟬1匹 鳴く心細し

想像力

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   先々の悪いことを思い描いて、できるだけの手を打つ。これが人類が生き延びてきた理由の大きな一つであろう。まさに今それが試されようとしている。今の事象は珍しいかもしれない。そこに大きな危険が起ころうとしているのに、その危険の回避には何もできなくて、起こったら、何をすべきか考えてと言うのだから。  でも取り敢えず考えてみよう。       勢いで 詠み始めたが 息切れし 苦肉の策の ステレオタイプ

すぐそこに大地震が

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   大地震襲来の警告がテレビ画面から去らない。遊泳禁止のビーチも出てきた。地震津波の警戒のつもりなのか。浜辺で遊んでいる場合じゃないだろう、というお節介か。非常時に備えて水を買い求める人も出始めたらしい。停電になればトイレも使えない、エレベーターも。             延々と 泣き続け 訴えて 相手を得て ドラマ終わりぬ

朝方涼しい風が

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   今朝くらいから涼しい風が噴き出した。それにしても昨日の地震騒動は凄まじかった。改めて南海トラフの恐怖を痛感させられた。当地の予想は津波2メートル。これじゃエレベーターは動かない。毎日十数階段の上り下りはたまったものじゃない。すぐ隣が避難場所の小学校とは言え、やはりいろいろ不安がよぎる。まあ地震のおかげでこんな日になった。          超えちゃった 健康寿命 行き交うは 皆若造 何をヘラヘラ   

姨捨

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   姨捨は、罪悪感と貧困が折混ざった深刻な儀式のように感じられる。これは極めて「農」的な要素の強いもので、「狩」的にはいかなる仕儀になるかかねて関心があった。彼らは常に移動しなければ生きていけないが、動けないものはそこにとどまらざるを得ない。理由はいろいろあるだろうけれど、自ら移動できないものはそこにとどまらざるを得ない。まあ言ってみればそれだけだ。生きると言うのは移動することだ。はっきりとして悩みの付け入る隙は少ないかのように見受けられる。「農」の世界ではどうしようもないことにああだこうだと言い募る。それが文化の一面のような気がする。           こんなにも 暑い夏かって あったのか 思考が揺らぎ 視界がぼやける

反発

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  昨日はその前二日間の下げの半分くらいを戻した、それでも史上最大の上げだそうだ。いずれにしても興奮のないことだ。下げにしても上げにしても直接生活に影響すると言う切迫感がない。ゲームの一種のような感覚である。勝ちは決まっているのだろうか。     こんな日に 植物園に 行ってみたい 焼け付く陽 森 ぐっと抱え込み

暴落

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   昨日は、機関投資家も個人投資家も外国投資家もなりふり構わず売りに売りまくった。まあパニックと言っていいだろう。ブラックマンディ以来のそしてそれ以上の下げだった。しかし肌感覚で言うとそんな緊迫感は感じられない。どこか他人事ではある。         灼熱の 森を歩けど 人影のなく マダラ模様と  蝉読経

オリンピック ゴルフ

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   昨夜松山英樹のプレーを見続けていた。後半パットに難が出た。力強さが全くなくなった。弱気が現れた。それが金銀メダル獲得者との違いだった。ただ3位に踏み留まったのは、目立たなかったが、素晴らしいことだった。実力通りの結果となった。あれが惜しいとか、こうすればよかったとかの世界ではない。          炎天木陰 女犬抱き 正座する 怪しき空気 冷気漂う

家族旅行

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 夏の 家族旅行が中止になった。孫二人が高熱を出したからだ。ここのところの異常気温は不穏なものを感じさせるから、これはこれでよかったのかもしれない。             孫が来て 靴を揃える 躾かな ずっとこのまま 見つめられたら

「愛と幻想のファシズム」

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   感激した本に「愛と幻想のファシズム」という長編小説がある。村上龍の作品だが、その作品で、狩猟がよく取り上げられていた。主人公の結成する政治結社の名称も「狩猟社」だった。狩猟とファシズムには親和性がありそうだ。         思考奪う 猛暑への怒り 止めどなく それでも微か 平穏の兆し

農と狩

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   最近は「農」と「狩」を基準に考えることが多い。「農」とは農耕のことであり、「狩」とは狩猟・採取のことである。人類はそのほとんどの期間を「狩」で暮らしてきた。「農」は高々一万年ちょっとにすぎない。  最近人口の東京集中が凄まじいが、「農」はとにかく群れたがる。数が力だと思っている。多くでいれば安心だとも思っている。大勢いれば治山も治水もうまくいくと考えている。  「狩」はどんどん人から離れていく。人のいないところへいないところへと拡散していく。当然ではある。人が多いと獲物は少なくなる。動物にしても木の実にしても。人との接触を避けるところに文化・文明は育たない。  リスクに弱いのはどっちだ。集合していれば感染症はあっという間に蔓延する。一方「狩」の方は通常小さなグループで独立している。ある集団が感染症で全滅しても、他の集団が生き残る。  なぜこんなことを考えるようになったのだろうか。答えの見つかりそうもない問題が増えてきたかもしれない。たとえば認知症の親を抱えて二進も三進も行かなくなっている人はどう考えたらいいのだろう。「政府がなんとかしろよ!」どうしようもなければ持っていく先はいつも政府であり、行政だ。そしてそれが打出の小槌でないことはみんな気がついているはずだ。  もっと基本に戻って考える必要がある。        蝉声の 勢いに先ず 気圧されて 聞き馴染むうち ピュア拡がる