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11月, 2023の投稿を表示しています

数局

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   将棋を数局指した。認知症の友は、決まって、「こんなに普段通り会話できるだろう。」と自慢げにいう。確かにそうだ。小一時間話して帰る人は、相手が認知症を患ってるとは思わないだろう。でも何も患っていなければ、親しかった友人が亡くなったことを聞いて何十回も驚きはしない。  短期記憶の欠落の他にも症状はある。怒りっぽくなることだ。以前なら諍いがあっても最後は何事もなかったように収めてきた人が、もういけない。怒ったまま人と別れることになる。目に見えて交遊の幅が狭まる。        雨の窓 遠くに佇む レインコート 水っぽいドラマ 待っていようとは

子供とランチ

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 子供とランチしてたら、近傍の情報が二、三入ってきた。一つは住んでいるマンションに入店している果物屋さんが、昔住んでいた住居の近くでよく利用していた果物屋さんではないかというもの。もちろん代替わりしているが、今の主人の風貌がなんとなく知っている人のような感じ。多分ご子息。うまくはいえない。もう一つは、これも昔の話。ケーキ屋さんからパン屋さんになった店が、これも昔住んでいた住居の近くにあり、そこの子は長男と同学年生だった、閉店して、今度ご主人が当地にバーを出したという話。これはぜひ顔出ししないといけないと、子供に店舗情報を頼む。しょっちゅう行き来をしているが、孫抜きで食事は久しぶり。      目瞑れば そこはモノクロ 風のない 無音の世界 ただ懐かしい  

比較的暖かい日だった.

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 JRの信号機の不具合でダイヤが混乱し、私鉄への振替輸送も行われた。この手の話はしょっちゅうで呆れるばかりだ。営業路線の長さが違うとはいえ、阪急や阪神、山陽でそんな話あったか。           カキフライ かじり熱さよ 心地良し これに潮の香 あれば尚更

孫の参観

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            ガチガチに なって演奏 他人みたい いつもの元気 見たかったのに

風もなく晴れ渡る

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        墓参り 抜ける青空 高き雲 過ぎ去りし時 解き放たれて  

木々の小鳥

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     落ち着かないから撮影はそれなりに難しい。まあ言い訳だが・・・。                                                              また一人 痴呆の河を 渡り行く なす術がない それが答え  

舞子の浜 寒くはないが風がきつかった

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               白波見ゆ 波頭蹴散らし 風けわし 大型船のみ 視界の中に

優勝パレード

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 セパ両リーグの優勝チームのパレードがあった。神戸においては午前阪神午後オリックスのパレードとなった。この合間の午後1時過ぎに元町駅に降り立ったのだが、飲食店にいつも見ない行列ができていた。その行列の中でも異彩を放った行列があった。店舗を覗くとそこはロレックスの店舗だった。インバウンドの絡みかと推測した。雑踏を見ながら、ふと今年のセリーグのシーズンMVPに関心が向かった。後で調べたら本命不在とあった。優勝チームからとなると難しい。大接戦請け合いとなる。取って欲しい人物はいるが、さてどうなることか。 二刀流 八冠なら 駆けつける 優勝パレード 二人に似合うか  

空が高い

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    ここのところ空が高い。ありがたいこと。        青い空 円描く鳶 白い雲 どこまで見える あやかりたし    

小春日和

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        鳩襲う 烏の嘴(くちばし)腹裂いて のどかな空気 慄然とす  

Kobe Municipal Arboretum

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                 神戸森林植物園・19日                         西の陽 最後の輝き 目を覆う ゆったり沈む 心落ち着く    

神戸森林植物園

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  少し遅かった印象だ。            朱溢れ 黄ほと走る 山の秋 人の喜び 素直に舞う

昨日は厳しい天候だった

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   人には好き嫌いがあって、それは仕方がないことなのだが、その度合いが、本来の針より多めにぶれるようなのだ。つまり嫌いな人は、本人の深層心理より、大き目に認識されるわけだ。何が言いたいのかというと、好悪の感情はいい加減だということで、こんなものに付き合ったり、影響を受けたりすることは、愚かなことだ。  でもそんなレベルを超えたシンパシーを感じるというのは陶酔感を伴う貴重なことだ。人生に何度というレベルの頻度でしかカウントできない。       勇猛も 英雄たちも 初めて知る 手を失いて 脚失いて

今朝は寒い

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   リビングに来たら今冬初めて暖房が入っていた。外に出たら風もきつかった。昨夕以降のいわゆる荒天だ。          小型船 風に抗い 前行けず 東を目指して 凛と向こう

雨の朝

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   昔曇りの日が好きだと言った人がいて、それを聞いた私の友達が「変なやつだなー」と私に言った。「お前の方が変だよ、曇りが好きでもいいじゃないか。」と咄嗟に思ったが、口には出さなかった。晴れが一番だと思っていることは察しがついた。  出かけようとしている時の雨は嫌だが、それは勝手な自分の都合からだ。まあ晴れも雨も曇りもそれなりということになる。  ということで起きたら雨だった。今日は。       抗いて 先行かばこそ 見ゆ世界 重なる幻 目覚め促し

幸せな気分

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   午前中外にいるようになって10年になる。半分は毎日3時間かけて近くの山に登り、後の半分は1時間走っている。主治医の一言が決め手となった。「走る方が効率がいい。」走ること自体が好きとも思えないが、毎日やっていることの中に浸るのは好きかもしれない。ルーティーン中毒だ。そういえば他にもその兆候はある。         心待ち 秋カキフライ 初遭遇 潮の香薄く 心躍らず

スマホがかわった!

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                                             青空を独り占め             報復を 高く掲げて 無垢の人 殺戮すれば ナチの如きに

垂水漁港食堂

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   自宅から約300メートル真南のビル(間にビルがあって詳細は見えない。)の1階で毎朝海産物の競りが行われているらしい。その2階部分に食堂があって、近頃やや光が当たって来ているようだ。そこで先週の週末訪れたのだが、待ち行列の多さに閉口してスゴスゴ引き返した。そこで月曜日の今日、再訪した。午前11時にして席が埋まっていたのはやや驚かされた。カキフライ定食と一番人気の垂水漁港定食を頼んだ。後者の中の刺身盛り合わせは丁寧にネタの名前を紹介していた。カキフライにはほぼマヨネーズのタルタルソース風が添えられるばかりで、ソーズが欲しかった。  食堂食堂していない、田舎の停車場の食堂の雰囲気があって、懐かしく思う人がいるかもしれない。               どさっ  紅葉落つ この違和感 秋の風情に このリアリティ

元気な6歳ハイテンション

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   ここのところ週末は6歳の孫娘のお相手。ともかく元気でまともに付き合っていると正直疲れる。適当に抜かなければ肉体的にも精神的にもしんどい。       霜月の 雲も風も 寒含み えも言えない 爽やかさ立つ  

竜王戦3連覇

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    伊藤七段の猛攻を凌ぎ切った後、藤井竜王の攻め。脅威の32手詰め詰将棋。解説の深浦九段もその場では解説しきれず、時間を置いて、やっと解説が可能になった。「解説者泣かせ」とは本心そのもの。実戦でこんなことを実行するなんて。  前日の派手な飛車切りで一旦窮地に陥ったもののそれはAIから見た評価。今後はAI評価が正しいかどうかが藤井将棋の注目点となる。        読む力 呆気に取られ 言葉ない 今後はAIに 相手絞らる

強手

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   竜王戦第4局が始まった。重苦しい展開の中、藤井竜王が極付の強手を放った。角取り飛車捨ての予想もしない手に出た。思えばこの日の午後藤井竜王の手はほとんど動かず時間だけが経過し、一時は持ち時間で3時間の差がついた。AIの評価値は50対50で素人目には互角に見え、気怠さを感じないわけでもなかったが、不穏な空気も微かに感じていた。しかしまさか藤井竜王が自らの窮地を深刻に感じ、流れを変えるべき思い切った手を考えているとは、伊藤七段も考えてはいなかったであろう。確かに8筋の攻防は藤井竜王の玉にとって深刻なものになりかけてはいた。「危機だよ!」と指摘されるまで気づかないのが凡人なのだ。       驚きの 強手放ちて 封じらる 新たな世界 垣間見せるや

いつものように見舞ったが

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      その都度ふと 「あいつどうした」 訊かれても 同じ答えだ ああエンドレス  マユハケオモトが10鉢開花した。20年くらい前頂いた一鉢。どれがだんだん増えて、もらってくれる人に分けても今も二十前後。手間はかからないけど、大風吹くたびに家中に移さなければならない。

昼 「さんたか」に

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   他の店に行ってみると「さんたか」の清潔さ、腕のよさ、ネタの良さが分かる。他の店にいく効用もあるというものだ。               轟々と 耳元で鳴る 初冬の朝 駆け行く先 陽微かに揺れ

全国的に強風吹いた

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         向かい風 ただ受ける圧 息も苦し つい前屈み 気ばかり焦る         全国的に強い風が吹き荒れたかと思ったら、11月にしては新記録の高温を記録する。さてさて昨日の「マツコの知らない世界」観光列車編。中でも秋田の玉手箱列車は楽しかった。駅駅で地元のおばさんが地元の食材でつまみを差し入れてくれる。  飲みながら揺られるのも一 興。   ところで写真は銀梅花。3年間費やしても名前が判明しなかった思い出の木。ふとみたら一輪咲いていた。      

昔の垂水

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 垂水の海神社の鳥居。満ち潮になると足元が海水に浸かっていたような気がする。その後一帯が埋め立てられて、海は遠くになってしまった。こんなことが多分あちこちで浮かれたように行われて、日本国の面積も多少は増えたことであろう。当市だってご多聞に漏れはしない。               機首東 仰ぎて腹を 眺るに サッサと行けて 爽快さ連れ

タイガース 日本一!!

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   日本シリーズ最終戦はあっけなくタイガースの勝利となった。これということもないあっけない勝利であった。     日本シリーズMVPに近本選手が選出された。7試合で14安打。チーム状況が良い時も良くない時も常に希望の星であり、期待の星であった。「近本まで回れば何とかしてくれる。!!」チームの確固たる存在だ。  近本選手に労いの言葉を、そして選出してくれた記者諸君に絶大なる敬意を表したい。     秋の日の 暖か過ぎて 戸惑いぬ 寒けりゃそれで 暖しのぶのに

製作の過程

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   毎日短歌を作っている。その過程は当初と今では大幅に変わった。当初はともかく添削に添削を重ねる常で、結局最初のものとは何もかも違うということもあったものだ。今はサッと詠んでほとんど手を入れないことが多い。面倒を避けたいという気持ちもある。  正直に言えば、手の入れすぎは良くないが、入れるべき手は通常あると思われる。  そこでありきたりな製作の過程を述べてみたい。  腐葉土の森、肩に枝が触れるたびに紅葉が落ちていく。こんな経験をして、ふと浮かんだ句が「肩触れる その度落つる」でその後すぐ出来た1首がこれである。      肩触れる その度落つる 儚さよ 紅葉の森 季節移ろう  最終句がなかなか出てこなくて、ありきたりな「季節移ろう」で誤魔化した。  その後、ここを「寒々しい」や「かくありたげや」に変えてみたがしっくりこない。  そうするうちにここまで行き詰まるのは、第3句の「儚さや」にあるのではと思い付いた。つまり、肩に触れその都度落ちる、そうなるときっと儚いだろうという常套的に考えたのではないかと。  そこでそこを現実にあった「音のして」に変えた。そしてそこまで事実に即応すると最終句やはり事実に基づいたほうがいいという判断に至った。まあ決め言葉に窮したということ。  そこで出来たのが次の1首。      肩触れる その度落つる 音のして 紅葉の森 踏み踏み締め   事実だけの1首になった 。景色が大幅に変わった。 。

制約がないとね。自由も実感できない。

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    平磯緑地という小さな公園がある。毎日ランニングともジョギングともウォーキングとも言えるようなものに使っているごく普通の公園だ。歩行路があり、グラウンドがあり、池があり、東屋があり、海釣り公園があり、・・・・・。  ある時その入り口付近で老爺が押し車を横に置きながらベンチに座って話していた。概略こんな話だった。朝早く起きて、バスで近くのJRの駅に行く、そこで電車に乗って、垂水駅に。そこから歩いてこの公園に。これが毎日だ、定期券も購入しているらしい。押し車がないと歩行にも困難が伴う身だ。公園はゆっくり歩く。  毎日何らかの義務がないと生きていけない。                              肩触れる そのつど落つる 音のして 紅葉の森 踏み踏み締め

日本シリーズ 阪神3勝 王手をかける

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 冴えない流れの中で沈んでいた阪神が8回突如息を吹き返し一挙に逆転した。こういうこともあるんだなー。逆転3塁打を放った森下選手も彼の力というより、何か他のものに憑依されて見せ場を作ったかのよう。それに引き換え、佐藤選手は気の毒なくらい輝きがなかった。      森の中 視線上げれば 別世界 暗いトンネル 降り注ぐ光    

日本シリーズ 阪神接戦制し 2勝2敗に

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                   バッターは、ホームラン以外では、ヒットを勝ち取るためには塁間を抜く以外にない。野手のいないところに打てばいいわけだが、思い切り投げる当初の球を思い通りの場所に打ち分ける芸当はほぼ不可能と言っていい。では取り敢えず打って野手のいないところに飛べば、ヒット。野手のいるところならアウト。こうなるとヒットは運次第となりかねない。  でもヒットを生み出す方法はある。できるだけ強いきつい打球を打つことだ。そのためには、正しい軌道でスィングし、球の芯を外さず、振り抜くことだ。  そんな目で見てずっと前から着目していたのが近本選手だ。ひたすら強い打球を求めてきたように見えた。(今年何度もデッドボールで負傷したが、ピッチャーが上体をのけぞらそうとして近目を攻めたことと、近本がそれらに怯まず、自らの打撃を完遂しようとしたことが原因であった。)  その近本がいよいよ大輪の花を開こうとしている。それがこのシリーズだ。      枯れ松の 赤テープ巻かれ 断首待ち 全て「茶」となり 寂寥これに