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4月, 2024の投稿を表示しています

動物園

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   子供たちの動物に対する興味の深さには驚かされる。労を惜しまずその姿を追う姿をあちこちで見た。何がそうさせるのだろうか。檻の内外に子供たちが目立った1日だった。       共に在る この時この時 惜しむなり 止めおけない 無情の慣い           ただ単に 深刻ぶらず 風のまま 在るものは在り 無いものは無い

私のタイ

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   なんとも入りにくいお店がある。かなり以前に2回ほど入ったことはあるが、最近は。お店の前にはメニューが写真入りで紹介されているのだが、電話番号の記載がない。予約も取りにくいってわけ。それが大好きなタイ料理。複数の人から、関心あるんだけど・・・と言われたこともある。その店は細い階段を上がった2階にあって、料理はタイ人と思われる婦人が行う。主人と思しき漁師風の老人がフロア係で、ほぼ単語を発する。例えばタイ焼酎を頼べば。「きついよー」「30度だよ。」このタイ焼酎は適当に頼んで飲み始めただけだが、そのまま続いている。熟成期間が短いようで、いわばジンに似ている。料理はおおむね美味しい。1週間後にもう一度行ってみるつもりだ。       気付いても 気付かなくても 時は経ち 左は左 チョコはチョコ  

ゆっくり読む

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   前にイチゴを置いて、孫にゆっくり読む練習をさせた。ものにつられるのは猿のようでもある。繰り返し読むうちにコツを掴んできたようだ。前は「こんにちは」の練習をさせた。バリアがひとつ消えたようだった。                雪耀く ユングフラウ 頂上で 麓で買った セーター大き過ぎ

何を着るか

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   この時期何を着ればいいか迷う。室温22度超えなのに、半袖シャツ半パンでいたら寒さを感じた。曰くそれは真夏の格好では?然り。昨夜午後10時半になってパエリアを作り始める。サフランさえあれば格好がつく。今は朝の8時半大谷7号放つ。        毎朝に ビバルディー 響き渡る 弾む弦の音 立てよ奮えよ

ハンバーガー

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   ここの所2回ほど食べてみた。昨日はビッグマックだったが、まず見て、「小さー」。想像していたより遥かに貧相だった。 マックの値段で各国の通貨価値を測るという指標があったが、これも各国のマックのサイズが同一であることが前提だ。同一基準は守られているのだろうか。        毎朝の 体重計 目を凝らし 日々の増減 納得の日も

名人戦 第2局

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   藤井豊島戦は、評価値が大きくぶれて、手に汗握る熱戦となった。特に最終盤夕食時頃には、藤井君は追い詰められて、やや生気を欠いたように見えた。しかし、実は着々と敵陣攻撃は準備されていた。棋譜を振り返るに双方に妙手が繰り出され名局とも言える一戦となった。双方の実力差はごく僅かで、勝敗の決め手を理解するのは難しい。将棋の奥深さを滲ませた二日間となった。両雄にエールを捧げたい。    近付けば 自ずと知れる オーラ感じ 熱無し音無し 時無し世界

草刈り

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   この時期公園では毎年草刈りが行われる。このむせ返るような時期に行われる作業には、強い匂いが伴う。   例えば      刈り取られ 草の香匂う 毒々し 湿った皐月 戸惑う風情     澱みがち 湿った空気 突き抜ける 草刈り後の 匂い凄まじ    そしてこの作業は例年行われている。    草を刈る 蒸せ返る香に 顔背け 生の壮絶 圧倒される    草刈の 脇を通れば 匂い立つ 生の悦び 生の猥雑  (2020年)    

悪い流れいい流れ

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   ここの所大谷君にはいろいろなことがある。いい流ればかりではないようだ。ひと頃はいい流ればかりだったが、それは少し居心地が悪かった。普通そんなにいいことばかり続かないから。今みたいな状態、状況がいいのかもしれない。大きな幸運と大きな落とし穴は大谷君には一生ついて回るかもしれない。多かれ少なかれみんな同じなんだけどね。      向い風 受ける圧力 半端なし つい前つめり 気ばかり焦る

年行くと

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   年齢を重ねるとどうしても反応が遅くそして悪くなる。連絡をしても返りが遅いか来ないか。危険に対しても同じように鈍感になっているだろうから心配だ。感動も薄い。全てが希薄となる。    勝ち続けて 先に在るもの 臨めるか 栄華の極み 枯れ野の佇み

叡王戦第2局失う

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 藤井八冠は午後5時の時点で優勢だったが、1時間半後に投了した。あっさりしていつもの執念みたいなものが感じられなかった。こっちの方がニュースかもしれない。大山さんは人を寄せ付けないほどの安定感があった。だから嫌いだったんだけど。  大谷君はホームランが出ない中、淡々とヒットや四球を積み重ねている。今できることを精一杯やるというメッセージが伝わってくる。  稀代の両雄を見守っていきたい。       木垂る抜け 靄る森駆く たんぽぽの 咲き誇る野着く 梅雨近くまで  

全力脱力タイムズ

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   フジテレビ系列の冒頭の番組は目下一押しの番組。優れた脚本に毎回感心させられ、いじられ役の芸人の個性にあった扱い方に感服してきた。メインの有田さんも新境地を開いたと陰ながら喜んでいた。  昨夜も何時間も心待ちにして午後11時となった。そして10分後思わずスイッチ切っていた。いじられ役の堀内某の芸になさに呆れ、見るに堪えなかった。脚本がないに等しき有様で言葉がなかった。  あーあっ。        記憶消し 自在なれば 空の果て 尽きぬ青空 見続けられる

夢の中

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   夢の中に知らない人(誰と特定できない人)が出てきた。知っている人に似ている面を持っていたが、知っている人というのが、複数だった。つまりあの人のようであり、この人のようであり、特定できない。ありうべき事のように思われるが、今までこのようなことは初めてである。初めての経験でやや戸惑うが、いろいろな人格をシャッフルして、さてこんなんができました。       ツツジ揺る ザワザワと 不穏めく 地震連想 慄く風や

地震

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   昨夜は豊後海峡と甲信越で地震があった。その前インドネシアにおける火山噴火に伴う地震関連の津波の危惧が報じられた直後であったから、気分的には風雲急を告げるという雰囲気であった。そうこうするうちに被害の報道がなく、これはこれでもういいかという感じとなった。     脳内を  隅々探す 忘却の 遠い虚しさ あの恥ずかしさ

目覚め

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           目覚めれば 安逸去りて 素っ気なく  無機質な刻み  止むことなし   朝起きると掛かっていたのはいつもクラシックだった。記憶にあるのはモーツアルトでピアノの21番か20番。今はビバルディだ。ほんん少しだけ、明るく、享楽的で、肩の力が抜けている。語りかけてくるような調理法がとても好きだ。モーツアルトと似ていると思っていたが、これは違うな。めくじら立てるところがない。

送る

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     アスファルト  花マダラに  装われ  送る支度の  季節替わり

次はツツジ

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         雨の落つ ポトリポトリと テンポある 雨具の強張り ガサガサ鳴る

チアダンス発表会

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   孫娘が参加した発表会を見てきた。会場は思いのほか盛況だった。孫は習い始めて浅く、前を見るより横のダンサーばかりを見ていたのはご愛嬌。何十人かのダンサーが2時間乱舞した。歌謡曲に乗って踊るのと違わない。歌が異なるだけだ。体を動かすのはいいことだ。       忘れ物 一つ一つと 思いつく 限りなく 詮なき繰言

短歌

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    詠める時と詠めない時がある。先月はたった6首だった。1月は11首、2月は13首だからやや少ない。無理には作ろうとしないのが方針だ。あくまでその時を待つ。できたものは出来が悪かろうとよかろうとカウンティングする。通常一句が浮かぶ。その時すぐにスマホに入れる。一句ができるとほぼ自然にその前後が流れる。問題は終わりの2句だ。つい常套に走ってしまう。早く仕上げたいという思いが強すぎると自己分析している。対処はすぐに仕上げようとしないこと。未完成のまま放置しておくこと。    ドラマチック 何故にそうなる 痛々し かくある事象 かくある嘆き

名人戦第1局 藤井八冠制す

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    中盤までほぼ五角の勝負が続き、遅い進行に終始した。藤井にとって豊島は一目置く存在であることが読み取れた。二日目夜8時過ぎ局面が動き、藤井劣勢となったかのように見えた。ところが藤井は王を一旦盤上中央に上げると思わせながら、一点方向を変え盤上下に下げた。誰もが、そしてありうるか否か自信がないが、AIも「あっ」と思わず漏らした。逃げ道に盲点があった。誰もが見えてなかった途が藤井にだけ見えていた。この直後予想もしない藤井の桂跳ねが起こった。これで藤井の詰めが読めた。豊島の心中やいかに。飛車で取ろうと思えば何の問題もなかった桂馬だ。先の悪魔を見逃した。二つの連続「あっ」で豊島は全く打ちのめされた。今まで見れなかった藤井の凄みが垣間見られた。     幸せは サクラの側に 華やかさ 思わず照れて 過ぎ行き惜しむ

明るい

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   今春初めて桜が明るいと感じた。それも白いオオシマザクラではなくピンクのソメイヨシノで。そういえばモクレンもコブシも明るいと感じたことはない。と言っているうちに記憶が蘇ってきた。いつも明るいと感じるのはソメイヨシノだった。訳なく感動を覚える。       ずっとその 煌めく海よ 何かの 満ち満ち満ちて 尽きぬ囁き  

桜が心配

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   冷え込み、風もあり、花は大丈夫かと案じた人が多かった。案じていた友人からメールが来た。本人も気にしていたのだろう。冒頭は謝罪の言葉だった。華やかさの側には必ず影もある。不穏な空気が子供に伝わらなければいいが。        風恐る 灯火弱く 息潜む 繰り返す生命 無限のDNA     

入学式

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   今日は下の孫の入学式。文字通りピカピカです。勉強も運動もダンスも頑張ってなんて野暮は言いません。当たり前に周りに気を配り心のままに動いて。    バスに乗り 赴きいかば 店休み 稀にその気に なりし買い物  

花曇り

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   昨日昼下がりからパラパラと雨が落ち始めていた。真っ青なバックを背景にした桜とはいかなかった。どんよりとした背景にややもすると溶け込みそうな風情だ。今年はまず須磨浦公園。例年との違いなんてはなから考えてはいない。           あの頃は いろんなことの あり過ぎて 整理付かぬまま 次の舞台に

まだまだ桜

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    孫娘と半日付き合ったが、すっかり疲れてしまった。子供と過ごした時はこんなことはなかった。何かご接待しないといけないと思う気持ちがあるのだろうか。目下解読不可。       ルーティン 全て踏まねば 収まらぬ  自由な時間 ほんの僅か

やっと穏やかな季節に

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   春休み孫も家で暇を持て余す。昨日は男の子が今日は女の子が来る。春休みはモラトリウムというか、何か所在不明な不確かさが漂う。よく希望と不安と言われるが人によっては不安ばかりが増幅される。桜舞う白い世界の中で人知れず不安に心揺れる。これが春だなー。      海凪いで  陽射しも淡い 昼下がり 丸い綿毛 見つけては蹴り   

その昔「人あらず」

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            人あらず 桜花の小径 カラス鳴く   2020年の春はこうだった。なせ「あらず」なんだと問うた人がいた。それには答えなかった。俳句にしろ短歌にしろ説明しだしたらおしまいだと言う意識があった。でもこういうことだった。「あらず」の主体は物だ。賑やかなことが定番の桜見物風景。そんな画面から今は「人」だけがものの見事に欠落している。その喪失感を表しているのが「あらず」だった。

桜が

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   いよいよ桜が咲きかけた。待ちに待った桜となる。  客観的な気温はそこそこあったが、体感はそうでもなかった。桜もそんな人間の体感と同じようなメカニズムかもしれない。       鶯の 拙き声に 近寄りて スマホかざして 今春の声

朝から津波警報

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   沖縄県で地震発生。朝9時40分の時点でテレビは盛んに津波だ津波だと叫んでいる。画面は明るい沖縄の海浜映像が映し出されている。      記憶消し 自在なれば 空の果て 尽きぬ青空 見続けられる

肩書き

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    50年ぶりに肩書きがなくなった。50年前なくなった時実は何も感じなかった。人に会った時どのように自己紹介したらいいか、そんな設問さえ念頭に全く浮かばなかった。今はどうだろう。全く同じだと思われる。この10年間名刺はほとんどやり取りしていない。向こうから出されて仕方なくこちらも出すかって感じ。つまり知っている人としか付き合っていないか、新しく知った人でも名刺のやり取りを要しなかったと言うことになる。名刺を必要としない世界に住むと言うことだ。  これはいいのかなー。設問として保留しておこう。  そして名刺を作るとしてその肩書きは何が適当だろうか。これも保留しておこう。      えもいえぬ 不安に目を醒む 夜もある               何処(どこ)から起し 何処(いずこ)に消ゆ