投稿

9月, 2024の投稿を表示しています

藤井王座初防衛

イメージ
   たった一手で、形勢が大逆転し、一気に敗戦に追い込まれた。その一手とは、9ー7歩。歩の代わりに桂が飛んでいたら、永瀬さんの勝ちだった。9−6に香車を打たれた時第一感は歩だったと永瀬さんは感想戦で言った。そこなんだよ。桂を歩に変えた理由なんだよ。多分そこにこの一戦の全てが凝縮されていた。それを悟っていたのは藤井さんとAIだけ。予想手は桂だった。こんな大事なところで見逃すなんて、藤井さんに失礼というものだろう。対戦相手としたら。                          死ぬまでの 間こそ人生 猫生も 生まれて滅び 永遠に繋がる

少し唸った

イメージ
   加藤勝信氏といえば、政界の笑い者だろう。総裁選の議員得票数が16票、本来推薦者票を合わせて21票はなくてはならない。5人が見切りをつけて逃げ出していた。(正確にいえばもっと逃げ出していたかもしれない。代わりに誰かが入ってきてたら。)  元々選挙が始まる前、9人中の最下位はいかにもまずいだろうとは言われていた。  そしてさらにしくじった、決選投票で高市候補に投票したのだ。  ところが政治生命絶体絶命を救った人がいた。財務相に任命したのだ。苦労に苦労を重ねてきた人だから窮地の人のことがわかっていたとしておこう。たまには素直に美談に酔いたい。               クーラーと 縁の切れない 神奈月 あの爽やかさ スルーして冬か

ド軍地区優勝・自民党総裁決定

イメージ
  相手の発言を理解できない若いあんちゃんでもなく、やたらと余裕をかます厚塗りの古人形みたいで、しかも理不尽な隣国をカッカさせるだけのおばちゃんでもなく、顔は怖くていじけた、気持ちの上では下手すりゃ今回で引退かと思われたおじさんが自民党のトップに立った。  今まで話したくとも誰も耳を貸してくれなかったものだから、一旦マイクを握ると話が止まらない。あまりに長くて話に筋がとっているのかいないのか、判断さえ難しい。ケチをつけるには理由がいるから、話からその理由を見つけるのは難しい。  九人の候補者の中には、議員票で推薦人数を下回った人もいた。長き人生の総括にしては極めて寂しい思いをしていることだろう。自分は実力者だと思って振る舞っていたのに下位に沈み、何十年ぶりかに鏡を見た御仁もいた。  冒頭のあんちゃんに戻ろう。応援弁士として人気を誇ったが、今後は減るだろう。短い挨拶で済む応援演説に聴衆はあんちゃんの父親を見ていたに過ぎない。父親は単に短く言ったわけではない。内容を煮詰めて煮詰めてその結果一言で決めた。「感動した!」残念ながらあんちゃんは父親のようにはならないだろう。  ところでこの父親は若い時から知っているが、不思議な人だった。言いたいことを言っているのに、派閥に所属し、着実に地歩を固めていた。周りは金銭的にヤバい人ばっかりだったのに、彼から腐臭がしたことはない。  新総裁に刷新感は全くない。総選挙は近くないだろう。彼は昨今の人気キャラとは到底言えない。政界からチャラチャラした話が減るのはいいことだ。  

大谷大活躍

イメージ
   大谷が大活躍してドジャースがパドレスを破った。彼は単純で大舞台が大好きで、しかもだからと言って萎縮もせず、楽しんで十分に自己表現できる。そして唸らせるところは、それを過小でもなく過大でもなく、等身大で表現できるところだ。  一方今日は自民党総裁選挙だ。はっきりしているのは自己一体化できる候補がいないことだ。そりゃそうだ。さて当選するのは、石破候補だ。         デモの後 「解剖」の後 いつも行った 餃子のお店 一日終わり      

言葉がない

イメージ
           居酒屋で 頷き合った 清張の 顔貌の味 訳言わずとも    昨日の パドレスVSドジャース戦。2点差で大谷君の打席だと誰もが思った刹那、目の前で起こったこと。この人生で数回しかないことだった。トリプルプレイ。言葉がなかった。

暑い

イメージ
    今朝は一転暑いようだ。涼しかったのは悲願翌日だけだった。あちこちで「暑さ寒さも彼岸までと申します。」という挨拶文が嬉々として使用されたことだろう。そうかな?と顔を顰める向き向きに改めて今年はそうはいかないよとメッセージが発せられたわけだ。              秋っ晴れ ふと口にする ジンロック あああの頃は 甘さ加えた

前髪

イメージ
   久しぶりに孫娘が現れた。前髪が気になったので、エイっとばかりに切ったらこれがピッタリとはまって大満足。           丘降る 数羽の鳥たち 風を受け 海に向かいて 無心を運ぶ   

爽やかな朝

イメージ
   久しぶりの爽やかな朝となった。          朝と夕 凌ぎやすく 秋迎え ほっとこのまま 大団円や

試合の片隅で

イメージ
   21日のドジャースvsロッキーズ戦7回裏ドジャースの攻撃。一塁にエドマン。バッターは大谷。4、5球目だったと思う。甘い真ん中低めのストライクを大谷が見逃した。この瞬間大谷ファンんはすべからく。「えっ」と驚いたはずだ。  そしてその間にエドマンが盗塁したことを知って、全てを了解した。エドマンが好スタートを切ったことを見た大谷は、瞬時に彼の盗塁の成功を見通し、邪魔しないと決めたのだ。  セオリー的には誉められた行為とは言い難い。大谷が打っていればヒットエンドランとなり、状況はチームに良くなっていた可能性が大きい。  でもそんなことはいいのだ。大谷が良かれと判断し、それを素直に実行した。大谷ファンは、彼がホームランを打つとか、チームが勝つとかではなく、彼が行ったこと、行おうとしたことがただ好きなのだ。        爺さんは 意地汚いと 婆さんは 小うるさいと 時代が作った

日本中が沸き立った

イメージ
   「920」  昼も夜も日本中が沸き立った。あの手この手で。大谷を讃える声が途切れることがなかった。  ホームランを打つのは難しい。大谷を見続ければ見続けるほどその感を強くするし、アーロンジャッジを見ていても、同じように思う。打とうとする気持ちは必要だろうが、それが強すぎれば、凡打に終わる。大谷のホームラン映像を見るといつも、スィングがゆっくりだなと思ってしまう。  デモ度を過ごしているかな。多くの有名MLBプレイヤーに大谷礼賛コメントを求めている。ちょっと恥ずかしくなる。              迷い込んだ 奇形の僕 おねだり癖 何かと騒ぐ 伏魔殿村

50−50

イメージ
    ドジャーズ大谷選手が今(日本時間20日午前10時)50−50を達成した。

藤井王座戦第二局制す

イメージ
   すこぶる安定した将棋を指して藤井王座が制した。挑戦者には付け入る隙が全くなかった。挑戦者には将棋を楽しんでほしい。呆けたような表情や飛んだような表情は楽しめない。その一言。「一つ一つの形が特殊。形が分からなかった。」  今日の予想。辞職7割。解任3割。辞職願を否決して解任に至るのが理想。望むべくもない。             四季途絶え 二季になれば 早晩 一季に向かい アホらしくなる

空飛ぶエリート

イメージ
     ヘリコプターで世界に雄飛するビジネスマンをそのまま映像にしたCMがあった。まあある意味では微笑ましかった。日常的にそうしている人はそんなことで何かを訴えるとは考えもしないだろうから。長年それが活躍のシンボルとした人物がいたわけだ。  このおっさんが久しぶりにマスコミに取り上げられた。何の件だったか忘れた。このおっさんについて回るのは結局ヘリコプターだけだ。             ヒラヒラと 舞い落ちてくる 黄葉一つ 風に冷気を 探し求めて  

ヒットマン

イメージ
   映画「ヒットマン」を観た。劇場が冷房の効きすぎで、そこ居続けることは、簡単ではなかった。だがある時点から主人公を演じるグレン・パウエルに強く惹かれ始めた。窮地に陥っても絶やさない笑みはとても魅力的。事件の筋とか共演者のこととかはどうでも良くなっていった。「ローマの休日」も「カサブランカ」も「サウンド オブ ミュジック」も同じようなことだった。              時の自覚 ふと失いて 今はいつ 若き学舎 誘惑の宿

ようやく

イメージ
 ようやく暑さも終わりかなーと思わせるような昨日今日である。ただ劇的に寒さを感じさせてくれるような仕儀に至るのか否かは定かではない。ウールのセーターはここ数年着ていない。何年も着用していない衣料品は処分対象にしているから、早晩セーターは一掃されるかもしれない。              ひんやりと 風渡る朝 秋が来た 夜の台風 怒り顔さる

レモン

イメージ
        ハウスは、真実かどうかで動く。周囲は真実らしく見えるかどうかで動く。どこが違うか。前者は概ね一人。後者は集団。前者は責任のありようが明白になる。後者は責任が分担され、それは曖昧になる。前者では鋭利さが、後者では協調が求められる。  お察しの通り、前者から後者に傾向が動いている。人類の未来は協調の中にしかあり得ないとまで言われている。                             レモン・平磯緑地           トレイに 餌溢れ 野良猫中座 餌やりたがり 引きも切らず

偽善

イメージ
   連続TV ドラマ「ドクターハウス」の中で、熱心なモルモン教徒だという医師にハウスが訊く、進化論を信じるかと、科学者としての医師である以上答えは決まっている。「勿論です。」ハウスの切り返しは、一言。「偽善者め」。  聖書の記述と進化論は矛盾する。だからアメリカでは一部で進化論を教えてはいけないという教育になっている。聖書が編まれた時、進化論はその姿を表していなかった。だから、単にそうなったに過ぎない。進化論が真実だとすれば、それに矛盾する記述は力を失う。それにもかかわらずその記述が力を失わないとしたら、どこかに虚偽があることになる。虚偽を放置することは偽善だ。               卑しきや 人恋しさの 顔に出て 草木見えず 風も薫らず  

久しぶりに見た懐かしい「カラタチ」

イメージ
                   カラタチ         あちこちに 頭ぶつけて 思い知る ぶつけない子の 先案ず      

積み残し

イメージ
    姓は呼称だ。なのになぜ騒ぐ。そこに思い入れるものがあるからだ。例えば別姓反対論には、家制度への郷愁が色濃く滲む。  別姓論は概ね選択的という形容句がつく。なぜ。結婚して姓を変えることをブランドとして捉える向きがあるからだろう。ここでは「私結婚したのよ!」というメッセージが込められている。  前者を懐古趣味というなら後者は対等な結婚観に対する反逆と言えよう。  それにしてもこの社会は積み残してきたものが多すぎる。それが停滞を招いている。             ちらほらと 落ち葉に混じる 紅黄の色 すぐそこに来た 彩の宴

褒められる

イメージ
   大谷選手は何をしても褒められる。愛犬が可愛い。適地でのブーイングに対する表情がかわいい。年上プレーヤーに対する礼儀が素晴らしい。  こんな風ばかりではなかろうと、つい冷静になる。  ジャッジとオズナに10数試合ホームランが出ていないようだ。大谷選手にも同じようなことがありその頃は重苦しかった。ホームランバッターには誰にもあることなのだろう。それほどホームランを打つことは難しい。ほんの僅かの狂いで打てなくなるのだろう。      昼下がり 木陰で憩う 野猫のよに 君は静かに 飲んで横たう     

狭間の候

イメージ
                                    海を越え その山の向こうに 君は臥し 癌と闘うや 赦しを乞うや

大谷46号

イメージ
   大谷は必ずしも絶好調とは言えない中着実に本数を積み上げている。それにしてもMLBを見てしまうとNPBはもう見れない。肩の強さに現れる躍動感とスピード感は圧倒的だ。            ゾロゾロと くだくだ歩く 晩夏の昼 なぜに一人で 風に吹かれん

二人

イメージ
  桑野信介とグレッグ・ハウスはとても似ている。愛想のない辛辣な言い方。人を小馬鹿にしたような見方。ズバリものの本質を射抜く力。シャイなところ。不器用なところ。仕事に一途なところ。必ずしも女性好きとは言えないところ。要するに古めかしい言い方をするなら、ハードボイルドなのだ。違う面もある、美食にこだわるか、金銭にこだわるかなどの面だ。        森の中 モゾモゾしてる人 怪しい 近寄り見れば 猫らとじゃれあい

サルスベリ

イメージ
              ゼフィランサス・フォステリ                             花稀の 森に一際 鮮やかに 揺れる紅き 百日の命  

「仁」

イメージ
      自民党の総裁選挙に立候補した人物が最後に色紙を掲げ、そこに「仁」と認めてあった。あんなことをすると年寄りが喜ぶんだと、演歌と来たら年寄りののりで、思ったが、考えてみれば当方年寄りど真ん中。正直な感想は、古臭いやっちゃな。       『ちくしょう」 何度出ても 表せず 心も晴れず でもね友なんだ

王座戦第1局

イメージ
   挑戦者永瀬九段にこれといった敗着を特定できないほど、藤井王座の差し回しが光り輝いた一局であった。開戦前永瀬九段の異常な入れ込みように違和感を覚えたが、こんな調子では次局の成り行きもしれたものとなる。              いい人を 演じきれない 奥深さ 悪役身近か 生きるに等し

ドクターハウスⅡ

イメージ
   ハウスはある患者にある治療をしようとするが、その患者はそれに同意していない。意識がないことをいいことにハウスは注射でそれを実行しようとするが、三人の同僚が頑強に抵抗する。「違法だ。」「資格喪失だ。」一旦それに応じたように見せたハウスだった。視聴者も安堵する。が、三人の気が緩んだ隙にハウスは突然患者の太ももに注射針を打ち込んだ。ドラマ的にはアッと驚く見せ場ではある。  最善と判断したことは、患者本人であれ、同僚であれ、反対は一歳無視して、実行する。象徴的なシーンとなった。           あの頃は ひ弱くて 先見えず 薄暗い中 自信も失せて

サルスベリ

イメージ
                                                     梢先 綻ばせる サルスベリ 長きに渡り 笑み保ちつ

9月始まる

イメージ
                   死の直前 やはり詠むか 心うち 表しきれぬ もどかし無念