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9月, 2022の投稿を表示しています

爺さんは 意地汚いと 婆さんは 小うるさいと 時代が作った

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                   ディゴ・9月30日・平磯緑地  時代が激変し、誰にも顧みられなくなった老人たち。備えられるべき尊敬や尊重はそこにはなく、用意されたのは粗大ゴミ扱いだ。ささやかな経験は思い出の中にしかない。恨みや辛みは、年金だけに支えられる生活にも向かい、後ろ向きの思考しか存在しない。

心に在る 独創的な 生き様よ 誰もが試み そして諦める

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                    ハマヒサカキ  文豪が言ってます。独創化を目指すのがほとんどの人だって。そしてそれは実現しないって。

ひらひらと 舞い落ちてくる 黄色い葉 風に冷気を 探し求めて

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                    桜の樹液                   暗殺者の凶弾は、思わぬ波紋を生じ、政界を騒つかせ、思いもよらぬ被害者救済に世間の耳目を集めさせるに至っている。  功績のある指導者は悲運としか言いようがないが、本来憎むべき暗殺者の結果的に果たした役割は小さなものとは言えない。  絡み合う因果の闇は複雑な絵模様を描き、渦中にあるものには漠然とした不安しか招かない。  全ては後世の史家に委ねよう。

ちらほらと 落ち葉に混ざる 紅黄の色 すぐそこに来た 彩の宴

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                  飯豊山・頂上方面を望む    台風が去ったと思ったら紅葉の季節がすぐそこだ。

目凝らす 立たぬ漣 気配なし 静かな海原 隠れた怒り

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                先日は久しぶりに荒ぶる海を目の当たりにした。防波堤にぶつかった波が砕けて高く舞いニュース映像で見るような光景が窓ガラス越しに見えた。ポルトバザールも波飛沫に洗われていた。

孫と行く 遊具機遊び 亡妻の 描いた世界 今現れる

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   平磯緑地を散歩で訪れている人は1日あたり数十人だと思われるが、市は結構な予算を組んでいるようだ。年に数回の除草作業、トイレなどの施設管理だ。申し訳ないとさえ思えるほどだ。

高き空 円を描いて 睥睨す 秋の地上は さぞ穏やかに

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                   平磯ビオトープ・9月24日  放映されている日は必ずMLBのエンジェルズの試合を観ている。偶に試合のない日は物足りない空疎感に襲われる。大谷くんの機嫌のいい顔を見れる日はいい日であり、打ちひしがれた顔を見る日はとても悲しい。

隆盛を 誇れし(タイワン)クズも 枯れ始め 栄枯盛衰 改めて知る

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                                                                 ウチワゼニクサ・平磯緑地     台風も去り、森も落ち着きを取り戻しつつある。あちこちに見える強風の残骸も早晩片付けられるであろう。  

居酒屋で 頷き合った 清張の 顔貌の味 訳言わずとも

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             平磯緑地・9月22日・ボラの腹跳び・画面左  ボラが群れをなして腹飛びに興じていた。スマホで一定の秒数おきに何十枚と写真を撮ったが、写っていたのはわずかだった。  清清しく晴れ渡った日で、腹跳びは体の雑菌を払うためかなと思った。

シトシトと 秋雨そぼ降る 森の道 駆ける駆ける 駆け抜けるのみ

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     ある宗教関係者と話した時があったが、その時その教団としては信者が知的な仕事につくことを望まないといった。知的な仕事とは、学者とか医師とかを想定していた。何故なのかと問うと、それらの職業においては、知的な霊的な能力を仕事上使ってしまい、仕事が終わった後はそれらの能力が残っていない、そうなれば神様との対話は望めないと、印刷工や建設作業員などの単純労働が望ましいと、答えが返ってきた。  この話は聞いた時にも驚かされた。それまで信者が社会的に枢要な立場になることを教団は望んでいると思っていたからだ。他の教団ではその様に考えていた。  この話を今思い出し、ある種の感銘を受けている。信仰も人生も同じようだ。

雨模様 それでも出る 小屋の朝 頭痛と悪寒 高山病

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             タイワンクズ・9月20日・平磯緑地          穂高だったろうか、初めて高山病らしき症状を呈した。珍しく寝付けず、寝不足で、体が重く、頭も重い、悪寒もする。今日はお休みっていえないところだ。足も重い。雨も止まず、風も出ている。しかも同行者は?

ひんやりと 風わたる朝 秋が来た 夜の台風 怒り顔去る

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   久しぶりにリビングの南のガラスの下から浸水した。南からの巻き上げるような風雨の時はよく浸水する。垂水漁港の波飛沫も盛大に舞い上がっていた。ポルトバザールも休館だったが、海水を被ったことだろう。JR塩谷駅の近くで線路が海水を被ったとのSNSがあったが、川沿いの標高の低いところだろう。

繰り返し 生まれ変わる 30万回 使い回される 原子の数々

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    地球上の原子の総数はほぼ変わらない。「ほぼ」とは多少の増減が考えられるからだ。例えば隕石が落ちれば増加するし、人工衛星を打ち上げれば減少する。ただ地球全体から見ればいずれも微々たるものだ。  その限られた原子によって生物も構成されている。ナポレオンを構成した原子が次の時代には馬を構成しているかもしれない。地球表面の状況も結構循環している様なのでナポレオンを構成した原子が日本近海のカツオを構成しているという可能性もあながち荒唐無稽とまではいえない。  個々の生命体の寿命に比べて地球自体の時の流れは比べようもなく大きいので、原子の使い回しはとてつもないくらい大きな数字で行われている。生まれては死ぬを延々と繰り返していることになる。霊魂だとか意識だとか想定している暇はない。仮に霊魂があるとしたら、それは膨大な数になろうし、霊魂が死ぬと考えるなら、それはそれでとてつもない思考を必要とする。多分意識は原子が結合した分子のどこかにあって、分子が原子に戻る時に消える。

雨の日に 所々に 水溜り 爪先立ちで 幼児(おさなご)戻る

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              ノニレ・平磯緑地コンクリ上・9月15日  透水性とはいえコンクリの上に生きている木。いつもながらこの種の生育には言葉を失う。

何を欲し どうしたかった 若き頃 全貌覗き やっと始まる

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            ノウゼンカズラ・平磯緑地・9月14日      昨日中ロ首脳会議が開かれ、冒頭部分だけが放映された。プーチンの不機嫌さが目をひいた。習の表情にも不本意さが読み取れた。  真相は幾分後に明らかになるだろう。          

歌人の目 意識して見る 風の流れ 虫の鳴き声 樹々の語らい

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   衝撃的なニュースが飛び込んできた。パタゴニアの創業者が家族分も合わせて全てのパタゴニアの所有株式を環境保護団体に寄贈するという。パタゴニアは最も愛するアウトドア製品メーカーだ。寄せられる数多くのメールのうち、唯一すぐ消去しないメールだ。  数年前近くのアディダスの店舗を覗いたら、店員さんが寄ってきて、それってパタゴニアですよね、と囁いた。愛用していた薄手のトレナーだが、パタゴニアの店舗で初めて会った店員さんが、これ愛用しているんですがとっても便利ですよ、と勧めてきたものだった。安くはなかったが、即決した。流れが自然で、心地よく、縁の様なものを感じたからだ。ところでアディダスの店員さん、続けて「欲しいんですが、高くて手が出ないんですよ」彼には縁がなかった。    

縋る手を 幾度か拒み 拒まれて 精一杯の 生きる様知る

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   また南の海に台風の知らせ。災害対策の一環としてスマホの充電は全て太陽光エネと決めて実行し始めた。今のところ順調に推移している。水は常時120リットル以上備えている。食料の在庫は大きく増減を繰り返している。水も食料も保存用を日々消費して補充していくという方法で、この習慣は10年以上になる。燃料はカセットボンベで備蓄し、カセットコンロとストーブ用に利用している。簡易トイレのセットも備蓄している。  検討中は、電気の供給だ。太陽光は微弱で心もとない。カセットボンベでの発電を考えたが、現状では性能的に信用し難い。となるとガソリンでの発電だが、機器の置き場所とかガソリンの保管とか問題は多い。  災害対策は想像力の勝負だ。どの様に想像し、どの様に対処するか。そうせざるを得ない必然性は何度か教えてもらっている。

母去りて 80年を 振り返る 家出した冬 付き添った夜

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 「誰に食わせて貰ってる‼︎」「気に食わぬのなら出ていけ」よく聞いた父の母への罵声。それらが立派なDVであることを最近になって知った。晩年意識の混濁した時、憎々しげに睨みつけられたことがあった。父と混同していた。

夢の中 しきりと残そうと 浮かぶ一句 泡沫のよに 消える定め知る

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      まず一句浮かんで、その前後の句を揃えるというのが、短歌の私の作り方。ところでこの浮かんだ一句というのは、スマホにしろ紙の上にしろ残しておかないと、通常あっという間に消えてなくなってしまう。そこで浮かんだら大急ぎで残そうと努める。夢の中でも同様だ。何かに残そうと焦りはするが、どうしようもない。起きたら焦っていたことだけを覚えている。       

だみ声の 遠くで叫ぶ 朝の森 けたたましいな 例の黒鳥

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  何処そこの女王亡くなったとはいえ大騒ぎするかな。

トレイに 餌溢れ 野良猫中座 餌やりたがり 引きも切らず

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        第一話  中年の男性の話。同年輩の女性と婚約した。その女性に子息がいて、主に教育費ということで出費を重ねた。贈与するとも貸与するとも明示はなかった。何年か経って婚約は解消され、一方その中年男性は困窮に陥った。そこで女性に出捐した金銭の返還を求めた。  第二話  裕福な男性は、やや知能的に発達の遅れた男性の教育費を援助した。その男性は貧窮であったので、貸与は考えられなかった。後年その男性は予期しない相続財産を得て、巨万の富を得た。一方裕福な男性は死去した。その男性の息子と称する人物が、相続財産を得た男性に幾らかの金銭を寄越せと要求した。その息子は困窮していたのだが、法的にはともかく道義的には支払うべきだろうと主張した。  第一話について言えば、婚約が履行されることを前提に出捐したものであって、婚約が解消された以上、返還すべきだという理屈になろうか。結納金の様な取り扱いだ。現実には子息は高貴な方と婚姻し、この金銭トラブルは大きな話題となった。どう考えるべきなのだろうか。男性のお金で然るべき教育を受け得たわけで、今更感は拭えないものの、男性の困窮を考えるならば、返す方向で解決すべき問題であろう。子息の手になる反論書というのがあるが、分量が多いだけで、説得力はなさそう。法律家としての先行きが怪しい。  第二話についていえば、請求した子息は出捐した男性の実の息子ではなかった。本来は箸にも棒にもかからない話となる。しかし、ドストエフスキーは、「白痴」の中でこの子息への支払いを容認する。  だから第一話の問題についても、ドストエフスキーは支払いを正解とするだろう、と思った。ただしいずれも理屈は不明。

秋ッ晴れ ふと口にする ジンロック あああの頃は 甘さ加えた

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   第7はオオシマサクラ、第8はサトサクラ、第9はトウネズミモチでした。いずれも平磯緑地内には多くみられます。敷地の中にはまだありそうですが、敷地外からはこれ以上確認は難しい様です。繁殖力からしてシンジュを想定していましたが、今のところ確認できませんでした。スイカズラ、アキニレそれにナンキンハゼが数的に三強でした。

蝉音の 止みたる小径 懐かしき 地中に潜む 子らよ健やかに

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 第5は、クスノキ。大木を見れば思い浮かぶ名称である。安定感を連想させる。              第6は、レジノーサマツ。            

レジ払い もたつく老爺 お札握り 電子マネーの 人の中に沈む+ご報告

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               サルスベリ・平磯緑地・9月7日     ご報告        この1ヶ月館の訪問者は432名、累計は3179名です。        ブログ名「海峡のセフィロ」で検索可能です。

生と死と 生まれては朽ちの 繰り返し 単一のリズム 目的見えず

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   第3は、スイカズラ。ツルは左上に巻く。     第4は、アキグミ。若い枝葉ほど銀白色の鱗状毛に覆われ白っぽく、全体が青白く見えることが特徴。春に香しい匂い。             

「くっそー」が 口癖になり 疎ましく 我に帰る きっかけになる

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   平磯緑地の一画に長年に亘って放置されたそこそこ広い土地がある。どうみても格別目的があるわけでもなさそうな土地である。でもこの土地にはとても興味がある。周囲こそ塀で囲まれ管理されているものの、中は全く管理が及んでいない。つまり自然の植生をそのまま観察することができそうである。どの様な植物が生存しているのか、探ってみたい。これから1日に2種をめどに同定していきたい。  まず第1はナンキンハゼ。  葉形は菱形に近いものが多く、見分けやすい。歯をちぎると白い乳液が出る。公園などでよく見かけるポピュラーな樹木だ。      次に第2はアキニレ。  左右非対称の平行四辺形状の葉形で、角張った鋸歯、鱗状に剥がれる樹皮が特徴で見分けやすい。葉っぱらしい葉っぱである。  

耐えられぬ 時の流れの 無為の風 鹿追い実拾い 陽崇め恐れ

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             トウネズミモチの葉に蝉の抜け殻10以上9月4日  蝉は榎を好んで抜け殻を残すと理解していた。もっとも榎の数は必ずしも多いとは言えない。平磯緑地で何と言っても多いのは、大島桜などの桜系の樹木だが、蝉は嫌ってはいないが、好んでいるとも思えない。つまり何が何でも脱皮したい時には桜系の樹木も利用するが、他にあれば他を選ぶみたいな。そこで出てきたのが、トウネズミモチだ。この木は目立たないが、結構あるにはある。蝉は結構好きだったんだ。

死の直前 やはり詠むか 心うち 表しきれぬ もどかし無念

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                   平磯緑地9月2日   森の小径に惹かれる。どこに通じているのか思いを高める。

昼将棋 三局指せば 疲れ果て 飲んだウイスキー 回る回る

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   ウイスキーを水割りで飲まなくなったのはいつ頃だろうか。水割りで飲まなくなって、初めてウイスキーの味に関心が集中した。シングルモルトの独特の風味や味わい。そしてある程度進捗すると、ブレンドの意味を感じる様になる。その結果飲む満足感が充足され、明らかに酒量が減った。ウイスキーの「水割り推奨」戦略は、明らかに売上増を狙ったもので、ウイスキーを愛したものではなかった。ブランディの「水割り推奨」戦略は頓挫した様だが、ご同慶の至りとはいえ、改めてウイスキーとブランディの相違に目がいくことになった。

月替わる 台風近づき 警報も 一点曇天 気紛れ模様

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    沖縄では、カップ麺などの非常時用食料が店頭から消えたらしい。それぐらいの備えでことが済めば、何よりだが。