投稿

10月, 2022の投稿を表示しています

草刈りて 漂う匂い 顔しかむ エネルギー全て 解き放たんや + 統計

イメージ
     統計     昨日までの来訪者総計は3625名でした。

秋の夕べ 蜻蛉スイスイ 陽の沈む 耳底響く ジーンジーン

イメージ
   昨日は孫娘が車に酔って車中で嘔吐した。すっかり元気を無くしてぐったりしていたが、車を降りて着替えると俄然元気になって、いつものように襲いかかってきた。すぐにカレーショップに向かったのには少々驚かされた。

蝶2匹 戯れあって 舞い踊る 読めないステップ 読み合う彼ら

イメージ
              ヒツジグサ・平磯緑地・10月28日

恋しいと 泣く子猫震え 秋に向く 野は荒び 風舞い雨の打つ

イメージ
 

ふと気づく タバコの匂い 森の風 慣れ親しんだ 遊女趣

イメージ
 

熱いタオル 瞼に置けば 永遠に浸る 口許緩み 欠伸催す

イメージ
             新葉が出たネムノキ・平磯緑地

沈みゆく 陽は止めれない 縋っても 泣き喚いても 心底悔いても

イメージ
 

友の受く 要介護2の 認定よ 姿見失い 焦った山の日

イメージ
 

代え難し 小春日和の 動く風 紅葉疎ら 鳥声密か

イメージ
 

鳥の立つ 藪踏み入れば ザワッと 意図構わず 侵入者

イメージ
   「シリウスの道」は何箇所か泣かせてくれる。主人公の副部長が社内政争に巻き込まれて地方転勤が画策された。転勤を受け入れるか辞表を叩きつけるかとの岐路に立った時、動いたのは副部長を慕う新入社員だった。その父親は有力閣僚だったが、父を動かして当該企業の社長に理不尽さを訴えたのだ。人事案は撤回された。権力を使うこと、阿ること、甘えること。それらに強烈な拒否反応を示す副部長や新入社員にとっては、思わぬ展開となってしまったが、新入社員の切なる心情が文面に染み渡ることになった。  かような例はこの小説にいくつも出てくる。ハードボイルドなのだ。大勢に流されず、自らの流儀をひたすら守る。金銭に綺麗で女性に淡白。真は正義感だ。世の中にないものばかりを集めたようだ。

松みどり 幾層重ね 盛り上がり 威風堂々 佇み静か

イメージ
   世の中には能力のない人、ある人がいる。物事が起こってから事態に気づく人と起こる前に想定できる人。あの組織の問題点は、ある程度世事に通じている人なら誰もが知っていた。それでも今まで事態が動かなかった。社会の中枢なる訳のわからない茫洋とした部分が動かなかった、感じなかったからだ。それを彼が動かせた。現今のような事態を想定していたのか、していなかったのかは、現在不明だが、判明したところで、問題そのものの重要性から考えたら瑣末なことであろう。彼の行為は犯罪から文字通り世の覚醒行為になった。  

責めないで 責めれば驕り 滲み出る 恥ずかしみつる 身なら尚更

イメージ
                  イモカタバミ  「シリウスの道」の100頁までで印象的なシーンを記しておこう。  まず第1。広告代理店の新入社員の話。契約先から契約を打ち切られそうになって、必死に説得を試みるもうまくいかない。そこでやむなく土下座までして契約の継続を勝ち取った。それを聞いた本編の主人公でもある上司の副部長は、強く諌める。「土下座なんか真っ当な商売のやり方だと思ってんのか。」土下座まですることが熱意の表れと捉えられ、推奨されかねない企業風土に対して明確な立ち位置を示したシーンだ。  第2。主人公の中学時代の回想シーン。近所の幼馴染の少女がお好み焼きやで告白するシーン。「わたし、お父ちゃんに犯された。」  ところで設定の柱の一つが主人公の副部長と上司の部長の関係。副部長38歳。部長42歳。美貌の女性とあっさり表現されている。

風の音 低く耳に 残響す 季節の変わる 冷たさ秘めて

イメージ
   次に何を読もうかと迷った。「虐げられた人々」か「ツァラトゥストラ」・・。結局浪花節の「シリウスの道」(藤原伊織著)になった。

真ん中で 傍若無人 身繕い 人の気配で 猫さっと去る

イメージ
            吹く風が冷たく、ランニングには半袖のシャツはややなんがあるなと反省させられる日。道の真ん中は日当たりがいい。どこであろうと日当たりがいいのが一番だ。

あてどなく 西に向かいて 電車乗る 母の行き先 子うろ覚え

イメージ
   「貧しき人々」は劇的に終わる。薄幸の乙女は意に染まぬ不幸な結婚に吸い寄せられていく。貧しいが故に。

小雨っぽい 我が物顔の カラスたち 森の不穏 俄に醸す

イメージ
   カラスは威嚇するように飛ぶ。鉢伏山での夕刻人気のない山道に屯するカラスはどうみても愛する対象ではなかった。しかし考えてみると人気のある時には現れなかったカラス。カラスも人間を敬遠しているのであろうか。

秋の日 晴天続き 気も緩む 加害の蠢き しばし忘れん

イメージ
     創作の場では、常套表現の排除が基本的なテーマであることは間違いがない。そしてより突っ込むと常套思考に行き着くはずだ。この思考を排除するとなると物事は簡単でなくなる。常套思考は表現者を防御しているとも言えそうだからである。元も子もなくす事態の招来を案ずる。  短歌を作るときまず一句が浮かぶ。そしてそのほかの部分を埋めることになるが、性急な質の人になると、その部分は出来合いで済ますことになる。その部分も自前ということになると時間もかかるし、しかもそれがいい出来とは限らないことも少なくはない。

神はいる 思い込むのが 世人の知恵 行き詰まったら さっさと頼れる

イメージ
  地元の秋祭りがあった。漁師さんの祭りだ。昔はさぞ色々不安が大きかったろう。たとえば台風だ。なんとなくこの2、3日天候が不穏だと思ったら、突如大風が吹き出し、何もかも吹き飛ばす。今なら1週間くらい前から南の海に台風が生まれたぞと報じられる。直近に至っては、到来時刻から風の予報までしつこいくらいに報じられ、漁師たちは余裕を持って船を陸揚げできる。  昔なら政情不安の兆しとされた日食も今では単なる天文イベントに過ぎない。世の中のそして自然現象のメカニズムの解明が進み、神頼みの領域は確実に減少している。  しかし本質的なところでは不可解はいまだに手付かずのままだ。  

文豪の 「貧しき人々」 醸し出す ほんの暖かみ 静かな流れ

イメージ
   「貧しき人々」はドストエフスキーの処女作らしい。気負いがなく肩の力が抜けている。作者だけでなく、登場人物もそのようだ。わざとらしい言動が見当たらない。設定も、美女も出てこないし、大金持ちも、高貴な人も美男子も出てこない。いわば我々の周りみたい。

遠慮がち チッチと草むら 虫模様 短き季節 共に惜しみつ

イメージ
         会う人毎に、今日はいい天気ですね、と話しかけてくる日の二日目となった。秋物の服でも買って気分転換を図りたいと思ってしまう。買い物に出掛けて結局買ってしまったのは、予想外ものもだった。接客の巧拙というかお人柄が結局買う決め手となった。

風に舞う 糸に釣られた 破れ紅葉 蜘蛛の粋狂 ここに極まる

イメージ
  くっきりとした秋晴れだ。文字通り空が高い。

気付いてた 時の過ぎゆく 喪失感 会っていた時 山にいた時

イメージ
    ペイジを確認するのを忘れるほどの小説は、思えば久しぶりだ。ドストエフスキーの処女作「貧しき人々」だ。他作に比べ肩に力が入っていないというか自然というか、心静かに読める作品だ。これが最終作だったら分かりやすいのに。  

自信なげ 暗いかしらと 問う君に 返した言葉 明るいは白痴

イメージ
 すっかり風情は秋そのものだ。 

夢を見た 実現が来た 励みあり 夢見なければ 空漠の日々

イメージ
 イーストウッド監督・主演の映画「クライ・マッチョ」を観た。批評家の評価は必ずしも好意的なものではないようだ。  ただゆっくり観れた。安心して見れたというべきか。あえて言えば楽しく観れた。彼の作品は観れる範囲で全て観てきた。どれがいいの悪いはやめておこう。  まあ観て良かったと思った。    

木の下で 雨風凌ぎ 陽を凌ぎ 雷凌いで 憩いに抱かれ

イメージ
    雨混じりの日が続いている。風もやや冷気が気になる。

しとしとと 秋の公園 濡れそぼつ 羽根休める 蝶の枝揺する   +ご報告

イメージ
                                                      ニラ・二国沿     ご報告    この1ヶ月館の訪問者は、260名、累計は3439名です。

雨音の 久しぶりの朝 靄たちて 電車の響き 研ぎ澄まされて

イメージ
    久しぶりの雨の朝。気温も湿度も低い。引き締まる思いだ。

くっそーと 腹に力込め 一声出す 毒素吐き出し こころ落ち着く

イメージ
   大谷君が今規定投球回数を今達成した。すでに規定打席回数を達成している。地味ではあるが素晴らしい記録だ。過酷な肉体的・精神的困難を克服した結果だ。  歴史的な日だ。

グングンと 前進する様 見えるよう 爆音醸す 機影遠ざかる

イメージ
      隣国のミサイルが我が国を飛び越えて行った。許し難いことだ。政府は外交ルートで最も強い言葉で非難を行ったという。どのような言葉であろうか?最も強い非難の言葉とは、当該行為を許さない、速やかに当該行為の前の状態に戻せ。なされないなら自らそれを実現する。   そんな言葉は言えそうにない。   国は人の命も奪うことができる。限定のない力を与えられている。だからこそ自己完結していると言える。   どうしようもない事態を想定した国家は早晩衰退する。

力なく 川面漂う 鰡一尾 間近の死に 突っつく鳥なし

イメージ
     映画「JFK」を観た。映画「プラトーン」で感銘を受けたオリバー・ストーン監督作品。渾身の力作だと言っていい。ケネディ暗殺事件に抱いているイメージと非常に近い作品となっている。マフィアや軍部や諜報機関や政治の暗部が結託して起こしたとするイメージだ。ウォーレン報告は国家の威信をかけて作成されたものだが、その中に漂う空虚さは、結託グループの力の大きさを示して余り在るものだ。

一緒に 振り向き見た 海峡 重く感じた 時は止まらない

イメージ
   時はどんどん進む。決して止まらない。いい時も悪い時も同じように。ところで死は誰も経験したことがないから観念の問題だそうだ。しかし誰もが経験する時も観念の問題だ。不可思議さに取り囲まれて移動していく。   

強い陽 照り付ける秋 チグハグさ 落ち着かない 苛つき覚え

イメージ
     秋祭りの準備の太鼓の音が聞こえる。今週終わりには暑さも去りそうだ。台風の話題も一段落し、世情も落ち着きそうだ。