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3月, 2024の投稿を表示しています

孫と散歩

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    孫と散歩したが、なぜか走りを競いたがる。勝つ自信があると見た。侮られてはと気合を入れて走るが、これが上手くいかない。初めて履いた靴のせいか左足が痛くなってびっこを引く有様。参ったなー。これじゃ来年にも走りに挑戦してもらえない。ランニングフォームを見直さなくっちゃー。    消えていく 文字にしないと 戻せない 瞬時浮かんだ あの切なさも    

「書評」

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 知り合いから紀行文が送られてきた。「岩手県を総体として論じる」と大上段に構えている。見れば2回ほど当地を旅したとある。感想文じゃなく「書評」を欲しいと書いてあり、思い入れがしのばれる。70歳を超えてかく言うのは壮としか言いようがない。70歳を超えて英語アプリを毎日せっせとこなすのに似ている。       側溝に 無惨に集まる 花骸 白き輝き 心に褪せず

進行する認知症

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   友人の認知症はそれと分かったのは、2017年頃のことであった。山の麓で登頂を控えていた夜、同行者と談笑していた。その過程で冷たいものが欲しいと言うことになって、その友人と二人でロビーに降りていった。あまり売れていなくてアイスクリームもカチカチになっていた。そんなことを宿舎の従業員とワイワイ話していた。  ところが翌朝になってそのことを本人が全く覚えていなかった。私は反応できなかったが、アイスを一緒に食べた友人が大仰に驚いていた。単なる物忘れではない異変が生じたと思った。  鳥海山に登る前日のことであった。      楽しみは 近づくにつれ 膨らんで 過ればサッと 跡形もなし

山桜満開

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    山形産の山桜が満開となった。華やかさはすくないが、春の訪は確実に伝えてくれる。       花を待つ 思いたぎりて 不穏醸す 何処やぶらば 大爆発や

Duolingo

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     この英語学習アプリを始めて212日が経過した。毎日3時間から5時間を費やしているから総時間は600時間を超えているはずだ。年齢が年齢だから今さら新しいことを始めても成果は上がらないと、結構同年輩者から言われた。老いを実感していると見受けられた。私自身は単純な意思至上主義者だから、気持ちさえあれば何事も突破可能だと信じている。時にはそれを疑ったらと思わないこともないが、何より毎日続けることが好きだから仕方がない。問題は予想していた通りリスニングである。慣れるより仕方がないと今はあきらめてはいるが、何かコツのようなものを体得したいものだ。目下の目標は継続1年である。    木の下で 雨を凌げば 時の経つ 飽きずに聞ゆ 森の囁き

大谷送金否定

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    大谷口座から闇賭博口座への送金に大谷は関与していないことを大谷は表明した。水谷通訳が恣に勝手にやったことになる。大谷との関係は横並びの関係ではなく、上下の関係、ご主人様とサーバントの関係ということになる。そしてよくある召使いのちょろまかし。  では一体通訳の最初の言い訳はなんだったのか。大谷が窮状を見かねて自分の口座から支払うと言ったという言い訳。大谷がそうだと言ってくれることに賭けたのだろう。  どこまでもかけに弱い人だ。     人の上 立つ人なれば 焦らずに 周りに目配り 優しさ通せ   

マネージメント

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    かねてから藤井君のマネージメントについては心配していたが、大谷君も同様であった。お金に縁のなかった生活から大金が乱れ舞う生活になったのだからそれ相応の対処が必要なのだ。欲望が渦巻き、妬みが混じり、羨望が押し寄せ、悪意が生まれ、不幸や犯罪が身近なものになる。そんなものと無縁な生活を望むのなら世に知られず息を潜めている他はない。  今となっては適切なマネージメントを目指すより他はない。身近に不祥事を起こし他人がいるということは、そのマネージメントはうまく行っていないということだろう。現状置かれた苦境においてもマネージメントは不全だろう。素早く対処しなければならないのにそれができていない。彼は置かれた状況を理解できなくて対応できていないというのはつまらない言い訳だ。社会から莫大な報酬を与えられた者はそれに見合った「個」を確立しなければならない。  高校時代に描いたという人生目標。そんな頃には読みきれない要素が溢れているのに、いまだにそのことに自覚がない。彼なら読み直すだろう。    地獄も見た 地震も知った のたうった 寝床に入れば 幸せ感じ

桜枝

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  1メートル強の桜の枝が送られてきた。どう対処していいのか思案に暮れた。そのうちの2本はなんとかノコギリで扱いやすくはしたものの、あとはいけない。飾る器がない。  そこで思いついたのが近くの料理屋にもらってもらうこと。夜「さんたか」に運び込む。  送った方も相手がこんなに困るとは思わなかったのだろう。  山形の桜だった。         曇り空 海沿い電車 突き進む 近づく降雨 それも絵になる

レストランテドンナロイナ

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     神戸のイタメシの名店に行ってきた。相客の先に行ってシェリーを楽しんだ。自宅のより口当たりが良く、これには感激した。  十種類近くあるサイドデッシュから明石タコとイワシの酢漬けをチョイス、シーザサラダと食す。店推奨の白ワインはアルパカみたいに飲みやすいシャルマーニュ。ワンフロアの店舗はそれなりに趣があるが、無理にそうしたかのような燻んだ額縁の絵画は、店主の美術に対しての無関心を象徴していていただけない。パスタを強引に進められ、仕方なくカルボナーラ風のをいただく、相客がいたく喜んでいた。メインは明石鯛。なぜかこれは頂けない。レフトオーバーしてしまった。その頃には相客のメインに合わせて赤ワインが開けられた。ちょっと頼りなかった。  年老いた女主人の接客は、グリルみやこのママを彷彿させた。懐かしい。     報復を 高く掲げて 無垢の人 殺戮すれば ナチの如きに

通訳

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   大谷選手の通訳が球団から解雇され、大谷選手が代理人を通じてその通訳を窃盗で告発した。当初その通訳は、大谷選手は通訳の窮状を見かねて借金の肩代わりを申し出てくれたと言い訳していた。  窃盗での告発はその言い訳を正面から否定するものだ。通帳の管理を委ねていたのなら恣にすれば横領だし、借金の肩代わりを認めていたのなら大谷選手の承諾があったということで、告発すべき事項はない。  借金の肩代わりを認めたことはなく、通帳の管理も委ねていないというのが大谷選手の主張となる。  ギャンブル依存症というが、依存症は意思弱きものの陥る地獄だ。大谷選手に縋った足掻きは、大谷選手を見間違ったという意味で、通訳の人生の半分を否定するものだ。大谷選手こそは意思そのものの人だから。       何の為 詮なきことに 終始する 生まれて老いて 土に戻りて

MLB開幕

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   MLBの開幕戦ドジャースVSパドレスが昨夜ソウルで行われた。予想通り大谷君が溌剌としたプレーを披露した。観客席では気の毒なことに奥さんが何度もアップされていた。その度にNHKが何度も「これは国際映像です」というコメントを流した。うちの意向が働いているわけではありませんという言い訳だ。それほどこれらのアップ映像は目立っていた。      ソウルの夜 白球追いて 躍動す 身近に迫る 禍患忘れて

どんよりと

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   客観的にはそれほど寒くはないのだろうが、寒暖が交互に来て、「寒」の時はえらく寒いと感じてしまう。歳のせいだろうか。いずれにしても曇りがちな日々が続いている。株式市場も史上最高値と言いながら全く高揚感をつれてこない。前の最高値の時はすごい盛り上がりようだったと聞いている。日本はどこまで大きくなるだろうという漠とした希望があったのだろう。今は違う。骨身に染みる辛酸を舐めさせられた。屈辱の30年間だった。  この30年間の停滞を少しでも回復しようという小さな小さな希望の火だけが微かに灯っている。      物いわば 波紋を起こし 落ち着かぬ うちに篭もりて 遊べ自らと

藤井さん忙しい

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    藤井八冠は、17日にはNHK杯戦で佐々木勇気七段に敗れ、棋王戦で伊藤七段に勝利し連覇を果たした。NHK杯戦は、後半評価値が目まぐるしく変わり、視聴者もきっとドキドキしていたことだろう。最終盤優勢の中珍しい失着が出て、勝ちを逃した。この日の藤井君は(録画日は異なるにせよ)両戦ともにいつもの冴えを欠き、案ぜられた。     勝ち続け 先に在るもの 臨めるか 栄華の極み 枯れ野の佇み

見方を修正

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    かつて東方の孤児だった日本は、要約にして世界の国々の文化に親しんできたと思ったら、今や思いを一にするのヨーロッパの国々のみでしかない。  こうなったのにはそれなりに理由があると、色眼鏡を外して、現実をまず直視するのが政治学のまた学問の基礎というべきだろう。  民主主義は意思決定が遅く、しかもその内容は優柔不断で、発展途上の国々には見放されている。  なぜ彼らはそうなんだという見方はやめた方がいい。その国の人たちがどう考えているかを考えるべきだ。選挙は全て操作され民意を全く反映していないと考えるのはやめた方がいい。不正はわかりやすく存在するだろうが、民意がないとは言えない。民意がなければ即座に放逐される。  国家はそのものもその運営も極めて冷厳だ、甘く見たものは例外なく同じ運命を辿る。    「ちくしょう」  何度出ても 表せず 心も晴れず でも心の友   

記憶するところ

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   認知症を患う友人の脳のMRIによると、かなり脳が萎縮しており、特に最近の記憶するところがほとんど水分だったという。確かに同じことを何度も何度も繰り返し聴かれる。持参したウイスキーがアイリッシュだと何度答えたことか。でも将棋のルールは覚えている。       生まれれば 朽ちるが必定 その間 意義も意味もない 管の出入り口

政治家

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     ところである御仁、知った時には下っ端の冴えない議員さんだっった。ところが小泉さんに重用されて実力をつけていき、安倍さんの盟友と呼ばれて権力者になった。  元々気位の高い人のようで、当初の演説の第一声は「下々の皆さんへ」であり、気位の高さのみならず、オツムの空っぽぶりも明らかにしたのである。  この人物が石破氏を毛嫌いしているらしい。安倍さんもそうだったらしいから。これらの権力者に嫌われるのはそれなりのものを持っている証拠だが、先行きが厳しいのもまたその通り。  庶民にああだこうだと言われるのは、きっとドラマとして面白いから。        癌の波  認知の波 押し寄せる 水位も上がり 溺れ死ぬかも      

トランプ頑張れ?!

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   他国に侵攻し当地の住民を虐殺し、自国にあっては政敵を恣に葬り去る。核の恫喝を躊躇なく行う。世界世論の敵とも言える。そんな男が圧倒的な獲得票を得て再選されるという。  投票は操作されている、という総括もある。強権的政治家はおおむねかような操作に馴染んでいる。自らの勝利にために行うのが一般的な常であるが、仮に自らが敗北した場合には、それは操作されていると言い張るのだ。トランプが再選を阻まれた時、その発言を聞いて、一体何を言ってるのか、とんと理解ができなかった。でも今は理解可能だ。何かを企むものは、自分もその企みの被害者と思いがちなのだろう。  票は操作されているであろうが、それは一部だろう。あいつは支持されているのだ。なぜか年金をきちんと支払っているからだ。経済制裁で西側が石油やガスを買わないと言い出したら、すぐに中国やインドに販路を築いて西側の制裁を反故にしてみせた。  どんな豪邸に住もうと、どんな悪事を重ねようと、我々の生活を安定させてくれる。それが政治家だろう。  一方どうだ。あの大臣は美人じゃ無い発言とか、裏金を申告していなかっただとか、不倫しているとか、立ち振る舞いばかりに目がいく社会なのだ。絶対基準が立ち振る舞いだから、それさえクリアすれば、政治的能力なんて微塵もない御仁が国会を占拠することになる。  そんな連中が世界に対峙できるか。なんかトランプの応援をしている気分だ。      信じれば イワシの頭も 有難し それさえできりゃ 人生楽だ

二重基準

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   最近ローマ法王がウクライナ戦争について発言した。中身はともかく、このことで忘れ去られていた問題が蘇ってきた。「二重基準」問題だ。アメリカの大統領でカソリックなのは二人しかいない。ケネディとバイデンだ。ケネディが史上初のカソリックの大統領になるかもしれなかった候補の時この問題が持ち上がった。大統領になった時、国民に従うべきかローマ法皇に従うべきか、という問題だ。  問題のありかはそれなりに議論にはなりうるなだろうが、第一感は、そりゃ違うだろう。対立概念は、法皇と国民じゃなくて、神と国民だろう、と。教えはともかく時間が経つと共にこねくり回すのが常だろう。そんなこねくり回し役を、誰が崇めるんだ。        久しぶり 駆けて爽快 違う世界 障りのおかげ いつも思えれば

装飾音

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   毎朝聴くヴィバルデイにも出てくる、ヴィオリンで徐々に音階が上がる連続音。モーツアルトの作品にもよく出てくる。ベートーベンやシューベルトでは聴かない。これはなんというのだろうか。妙に高揚感のある旋律。出所不明ながら装飾音と呼んでいる。     ただ単に 深刻ぶらず 風のまま 在るものは在り 無いものは無い

ボールペン

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   書きやすいボールペン。多分馴染みのホテルの備品だろうくらいの認識しかなかった。そろそろ寿命が来るのではないかと考え出したら落ち着いていられない。芯を確認してみたら「BALLGRAF」とある、スエーデンのメーカだ。インクが出過ぎず滑らかだ。数百円とは安い。     冷たくも  心地よきかな 春先風 息を凝らして 今かと潜む

卑怯者・臆病者

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   卑怯な部分・臆病な部分がある人は多い。ある時に卑怯なあるいは臆病な人も多い。でも人間の性格の一部に卑怯・臆病な部分があるからと言って、その人が卑怯者・臆病者とは限らない。  少しでも卑怯・臆病要素があれば、それは卑怯者・臆病者ということになれば、須く人はそうなり、その言葉の存在意義自体を失うことになる。  そこで卑怯・臆病要素の比較的多い人に限って卑怯者・臆病者と呼ぶべきだろうか。どの程度の多さが必要か多分議論は収束しないだろう。  つまりじっくり考えては、いずれも断じられないのであろう。  となれば、その言葉は突発的に発せられなければならない。相手を全面的あるいは多くの部分否定したい時、しどろもどろになり、イライラするから、えいとばかり手を打った結果が、「卑怯者・臆病者」となる。  発信者のストレス解消の一方法ということになる。ということで言われた人は気にしないように。でもその元になっったファクトには十分検討の余地があるかもしれない。      腰痛で 走りを止められ 歩くだけ 周りに目がいく 静止画のごと       

高知行き

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   高知に行き始めて50年以上が経つ。年に一度か二度は訪れているだろうから、累計するとかなりの回数を数えそううだ。そんなにいい街かと訝しげに聞く無遠慮な輩も正直言えば少なくはない。  その都度その都度よく通っているなと云う街はあった。例えば京都だろう。100回行こうと決めたことがあったから、これも累計すると数百回と云うことになりそうだ。しかしこれも一定の時期だけのことだ。  50年以上にわたってしみじみ愛着を育んできた街は高知以外にはない。  今年も5月に行くことになった。        誰もあらず 薄暗い闇 風もなく 時も動かず 深奥の世界

捨てるに捨てられない

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   自分の車がヤクザのチンピラに蹴られ、それを見た人が怒鳴り、逃げるチンピラを車で追いかけ、追いついた先がヤクザの事務所。その人ずかずか入っていって、ことの顛末を話し、上の人間から50万円を巻き上げてきた。  ところでその人に言われたことがある。「君はコツコツやる性分だ。」その時は全く的外れな見立てだと思ったが、昨今はなるほどなーと思うことが多くなった。  例えば絵日記だ、なんだかんだで7、8年続いた。絵日記と言っても絵だけだが、これが結構な量として残った。拙いものだが、これが捨てるに捨てられない。         前を見て たまに横見て 振り返る いつも見えない 自分の姿     

史上最高値

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   連日株高が報じられる。最高値の次は下がるより他ないと云う向きがあれば、水準自体が低すぎたからますます上がると云う向きもある。こんな報道を一切聞きたくないと云う人がいた。自分自身は全く株を所有していないから、いくらあがっても儲けはない。買っていたら儲かっていたのにと思うと悔しい。だから聞きたくないと。  上がれば買っておけばよかったと、下がれば売っておけばよかったとミツも同じ思いが交錯している。       記憶消し 自在ならば 空の果て 尽きぬ青空 見続けられる

あの頃

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   政権末期暴君は何をするかわからないと恐れられていた。具体的な危険は二つあった。核のボタンを後先なきに押そうとすることと理由はなんでもよくて中国と武力衝突を引き起こすことだった。ふたつを担っているのは軍だ。統合参謀本部の議長は二つのことをしたと指摘されている。一つめは対内的に、核ボタンのゴー指令が出たらすぐに知らせろと。その後どうするのかは不明だ。はっきりしているのは軍人は合衆国憲法にのみ従うことだ。ふたつめは、軍同士のホットラインを通じて、事態を説明し、攻撃があったら知らせるから過剰反応は慎んでほしいと。  暴君は去ったとしてこの話は明らかにされた。そして想定外の復帰が囁かれている。議長の行為は国家反逆罪に問われるかもしれない。      あちこちに 頭ぶつけて 思い知る ぶつけない子の 先行き案ず        

暴君

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   アメリカの内向き思考は伝統に根ざした十分批判に耐えうる政策のようだ。いいこともしなければ悪いこともしないと云うわけだ。あの男の政策は概ねこれに則っている。しかし問題なのはその先のビジョンが全くないことだ。例えば温暖化対策だが、この男に絡むと問題が非常に矮小化される。世界中の気候変動なんか目になく、炭鉱労働者が仕事を失うと云う一点からだけ、温暖化対策は必要ないという。その場その場で自分に都合のいい理屈を寄せ集めてくる。もちろんそんな考え方は破綻するが、この男には反省も後悔もない。       違和感を 言葉に出来ぬ もどかしさ そこを詰めれば 異なる世界

挨拶ハガキ

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   このハガキの印刷が意外と難しい。ネットで発注を試みるも一太郎やワード指定されると、我が家のPCはアップルで、いまだにそれらのソフトが導入されていないから、難しい。結局街の印刷屋さん、ハンコ屋さんに駆け込むことになる。この昭和的な店舗が残っているところが面白い。元々この挨拶ハガキなる形式が古めかしい。何かしら形式張ったような印象を受ける。葬式に似ている。        向かい風 大きな岩の あるような 鳥海の風 身体の覚ゆ

棋王戦第3局

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   藤井棋王がまさか2七で飛車を捨てるとは思わなかったろう。多分その前に角を捨てて飛車を守ると読んだ筈だ。なぜなら伊藤七段だったら必ずそうしただろうから。伊藤七段は読みも正確、その対象も万全だ。いかんせん大局観が希薄で、薄ペラい。今は藤井棋王の世界についていけない。だって飛車を捨てた時多くの人が苦し紛れと思った。しかし現実にはそれと異なり、反撃の狼煙だったのだ。飛車捨ても詰みに至る一手順だった。伊藤七段には今少し時間が必要で多くの修練が求められる。そうすれば十分に藤井棋王に対抗できるようになっているはずだ。       世のものは 須くして 鏡かな あざとさ映し 手前勝手さも

よくある論法

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   ある列車内に悪性ウイルスが撒かれ、このまま進めば大きな都市に着いてしまう。都市に着けば何十万人の犠牲が考えられる。そこでこの列車全てを焼き尽くしてしまおうとある人間が考えつく。  同じような設定はよくある。小さな町にウイルスが蔓延し、その町はいま封鎖されている。これが町の外に広がれば甚大な被害が見込まれる。そこで町ごと核で焼き尽くしてしまおうと云うことになる。  何百人と何万人や何十万人を比較衡量することになる。  理屈として成り立つ要素はある。もちろん理屈の一要素としてだ。全体として正義か否かは逼迫性とか代替性の有無とかがリトマス紙にかけられそうだ。あと想定される行為の道徳性とか考えればいくらでもハードルは考えられる。  一般的に映画では、最終手法は避けられる。悲惨すぎて観客を不愉快にするからだ。真実は大体人を不愉快にする。  今世界中でこの種の算定作業が行われているかもしれない。        折りにつけ 偏見塗れに 陥れば 深く沈みて 真探しに

結婚

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   大谷選手が結婚していたらしい。まあよくも世界中のパパラッチを出し抜いてくれた。大絶賛に値する。次に気がついたのが大谷選手の話ぶりだ。チャラチャラした女性は苦手で普通の人がいいと言い切った。かなり辛辣な口振りの御仁とみた。この点四方八方に気を使い本心が見えにくくなっている藤井八冠と大いに異なるところだ。  これからパパラッチが巻き返して諸々の情報が出てくるだろう。何せ彼らの裏には世界中の善意の善男善女がいるのだ。でもイチローの時はそうでもなかった。奥さんがそこそこ有名人だったことと何と言っても彼自身が愛されキャラではなかった。まあ極論すれば知りたくもない、といったところだった。  最後に、おめでとう。       どんよりと 曇った日にこそ 隠された 温和さ感じ 懐かしむかな