ネムノキの 開花を待ちて 日参す 雅な扇 寝入る羽状葉
優しげな 葉の風に揺れ ネムノキよ 花咲く時の 待ち遠しい ネムノキは下からばかり見ていては、虚をつかれる。冬場は一切の葉が落ち、春になってまずは葉が茂って緩やかな風にゆらゆらしているわけだが、花がこんもりした枝の先端から咲くときがあるのだ。それを見るためには、少し離れたルートから樹木全体を見るようにすればいい。 名前の由来は、夜になると小葉が閉じて垂れ下がる就眠運動を行うから。実を言えば、花より圧倒的に羽状葉が好き。優しげで柔らかそうで風になじみそう。